第13章 vSphere へのインストール


Assisted Installer は、OpenShift Container Platform クラスターを vSphere プラットフォームと統合します。これにより、Machine API が vSphere に公開され、自動スケーリングが有効になります。

重要

以下の Broadcom 製品の一般サポートは、2025 年 10 月 2 日に終了します。

  • VMware vSphere 7.x
  • VMware vCenter 7.x
  • VMware Cloud Foundation (VCF) 4.3

この変更は、先日の Broadcom による EoGS に関する発表に伴うものです。発表では、上記の製品のサポートが上記の日付まで延長されました。

詳細は、次のリソースを参照してください。

13.1. vSphere へのホストの追加

オンラインの vSphere クライアントまたは govc vSphere CLI ツールを使用して、Assisted Installer クラスターにホストを追加できます。次の手順は、govc CLI ツールを使用してホストを追加する方法を示しています。オンラインの vSphere Client を使用するには、vSphere のドキュメントを参照してください。

vSphere govc CLI を使用して vSphere にホストを追加するには、Assisted Installer から検出イメージ ISO を生成します。最小限の検出イメージ ISO がデフォルト設定です。このイメージには、ネットワークを使用してホストを起動するために必要なものだけが含まれています。コンテンツの大部分は、起動時にダウンロードされます。ISO イメージのサイズは約 100MB です。

これが完了したら、vSphere プラットフォームのイメージを作成し、vSphere 仮想マシンを作成する必要があります。

前提条件

  • vSphere 8.0 以降を使用している。
  • vSphere govc CLI ツールがインストールされ、設定されている。
  • vSphere で clusterSet disk.EnableUUIDTRUE に設定しました。
  • Assisted Installer Web コンソールでクラスターを作成している。または
  • API を使用して、Assisted Installer のクラスタープロファイルとインフラストラクチャー環境を作成した。
  • シェルのインフラストラクチャー環境 ID を $INFRA_ENV_ID としてエクスポートした。

手順

  1. Ignition ファイルを使用して起動する場合は、検出イメージを設定します。
  2. Cluster detailsIntegrate with external partner platforms ドロップダウンリストから vSphere を選択します。Include custom manifest チェックボックスはオプションです。
  3. Host discovery で、Add hosts ボタンをクリックし、プロビジョニングタイプを選択します。
  4. core ユーザーとして vSphere 仮想マシンに接続できるように、SSH 公開鍵を追加します。クラスターホストにログインすると、インストール中にデバッグ情報を入手できます。

    1. ローカルマシンに既存の SSH 鍵ペアがない場合は、クラスターノード SSH アクセス用の鍵ペアの生成 の手順に従います。
    2. SSH public key フィールドで Browse をクリックして、SSH 公開鍵を含む id_rsa.pub ファイルをアップロードします。あるいは、ファイルマネージャーからファイルをフィールドにドラッグアンドドロップします。ファイルマネージャーでファイルを表示するには、メニューで Show hidden files を選択します。
  5. 必要な検出イメージ ISO を選択します。

    注記

    Minimal image file: Provision with virtual media では、起動に必要なデータをフェッチする小さなイメージがダウンロードされます。

  6. Networking で、Cluster-managed networking または User-managed networking を選択します。

    1. オプション: クラスターホストでプロキシーの使用が必要な場合は、Configure cluster-wide proxy settings を選択します。プロキシーサーバーの HTTP および HTTPS URL のユーザー名、パスワード、必要なドメインまたは IP アドレス、およびポートを入力します。クラスターホストがファイアウォールの内側にある場合は、ノードがファイアウォールを介して必要なドメインまたは IP アドレスにアクセスできるようにします。詳細は、OpenShift Container Platform のファイアウォールの設定 を参照してください。

      注記

      プロキシーのユーザー名とパスワードは URL エンコードされている必要があります。

    2. オプション: クラスターホストが再暗号化中間者 (MITM) プロキシーを使用するネットワーク内にある場合、またはクラスターがコンテナーイメージレジストリーなどの他の目的で証明書を信頼する必要がある場合は、Configure cluster-wide trusted certificates を選択し、追加の証明書を追加します。
    3. オプション: Ignition ファイルを使用して起動する場合は、検出イメージを設定します。詳細は、関連情報 を参照してください。
  7. Generate Discovery ISO をクリックします。
  8. Discovery ISO URL をコピーします。
  9. 検出 ISO をダウンロードします。

    $ wget - O vsphere-discovery-image.iso <discovery_url>
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    <discovery_url> は、前の手順の Discovery ISO URL に置き換えます。

  10. コマンドラインで、既存の仮想マシンの電源をオフにして削除します。

    $ for VM in $(/usr/local/bin/govc ls /<datacenter>/vm/<folder_name>)
    do
     	/usr/local/bin/govc vm.power -off $VM
     	/usr/local/bin/govc vm.destroy $VM
    done
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <datacenter> をデータセンターの名前に置き換えます。<folder_name> を仮想マシンのインベントリーフォルダーの名前に置き換えます。

  11. 既存の ISO イメージがある場合は、データストアから削除します。

    $ govc datastore.rm -ds <iso_datastore> <image>
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <iso_datastore> をデータストアの名前に置き換えます。image を ISO イメージの名前に置き換えます。

  12. Assisted Installer の検出 ISO をアップロードします。

    $ govc datastore.upload -ds <iso_datastore>  vsphere-discovery-image.iso
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <iso_datastore> をデータストアの名前に置き換えます。

    注記

    クラスター内のすべてのノードは、検出イメージから起動する必要があります。

  13. 3 - 5 個のコントロールプレーンノードを起動します。

    $ govc vm.create -net.adapter <network_adapter_type> \
                     -disk.controller <disk_controller_type> \
                     -pool=<resource_pool> \
                     -c=16 \
                     -m=32768 \
                     -disk=120GB \
                     -disk-datastore=<datastore_file> \
                     -net.address="<nic_mac_address>" \
                     -iso-datastore=<iso_datastore> \
                     -iso="vsphere-discovery-image.iso" \
                     -folder="<inventory_folder>" \
                     <hostname>.<cluster_name>.example.com
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    詳細は、vm.create を参照してください。

    注記

    前述の例は、コントロールプレーンノードに必要な最小限のリソースを示しています。

  14. 少なくとも 2 つのワーカーノードを起動します。

    $ govc vm.create -net.adapter <network_adapter_type> \
                     -disk.controller <disk_controller_type> \
                     -pool=<resource_pool> \
                     -c=4 \
                     -m=8192 \
                     -disk=120GB \
                     -disk-datastore=<datastore_file> \
                     -net.address="<nic_mac_address>" \
                     -iso-datastore=<iso_datastore> \
                     -iso="vsphere-discovery-image.iso" \
                     -folder="<inventory_folder>" \
                     <hostname>.<cluster_name>.example.com
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    詳細は、vm.create を参照してください。

    注記

    上記の例は、ワーカーノードに必要な最小限のリソースを示しています。

  15. 仮想マシンが実行されていることを確認します。

    $ govc ls /<datacenter>/vm/<folder_name>
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    <datacenter> をデータセンターの名前に置き換えます。<folder_name> を仮想マシンのインベントリーフォルダーの名前に置き換えます。

  16. 2 分後、仮想マシンをシャットダウンします。

    $ for VM in $(govc ls /<datacenter>/vm/<folder_name>)
    do
         govc vm.power -s=true $VM
    done
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <datacenter> をデータセンターの名前に置き換えます。<folder_name> を仮想マシンのインベントリーフォルダーの名前に置き換えます。

  17. disk.EnableUUID 設定を TRUE に設定します。

    $ for VM in $(govc ls /<datacenter>/vm/<folder_name>)
    do
         govc vm.change -vm $VM -e disk.EnableUUID=TRUE
    done
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <datacenter> をデータセンターの名前に置き換えます。<folder_name> を仮想マシンのインベントリーフォルダーの名前に置き換えます。

    注記

    vSphere で自動スケーリングを有効にするには、すべてのノードで disk.EnableUUIDTRUE に設定する必要があります。

  18. 仮想マシンを再起動します。

    $ for VM in $(govc ls /<datacenter>/vm/<folder_name>)
    do
         govc vm.power -on=true $VM
    done
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    <datacenter> をデータセンターの名前に置き換えます。<folder_name> を仮想マシンのインベントリーフォルダーの名前に置き換えます。

  19. Assisted Installer のユーザーインターフェイスに戻り、Assisted Installer がホストを検出し、それぞれが Ready ステータスになるまで待ちます。
  20. 必要に応じてロールを選択します。
  21. Networking で、Allocate IPs via DHCP server チェックボックスをオフにします。
  22. API VIP アドレスを設定します。
  23. Ingress VIP アドレスを設定します。
  24. インストール手順を続行します。
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