13.3. Web コンソールを使用した vSphere のインストール後の設定


プラットフォーム統合機能を有効にして、vSphere で Assisted Installer を使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールした後、以下の vSphere 設定を手動で更新する必要があります。

  • vCenter アドレス
  • vCenter クラスター
  • vCenter ユーザー名
  • vCenter パスワード
  • データセンター
  • デフォルトのデータストア
  • 仮想マシンフォルダー

前提条件

  • Assisted Installer によってクラスターのインストールを正常に完了した。
  • クラスターが console.redhat.com に接続されている。

手順

  1. Administrator パースペクティブで、Home Overview に移動します。
  2. StatusvSphere connection をクリックし、vSphere connection configuration ウィザードを開きます。
  3. vCenter フィールドに、vSphere vCenter サーバーのネットワークアドレスを入力します。ドメイン名または IP アドレスのいずれかを入力できます。これは vSphere Web クライアント URL に表示されます (例: https://[your_vCenter_address]/ui)。
  4. vCenter クラスター フィールドには、OpenShift Container Platform がインストールされている vSphere vCenter クラスターの名前を入力します。

    重要

    この手順は、OpenShift Container Platform 4.13 以降をインストールしている場合は必須となります。

  5. Username フィールドに、vSphere vCenter のユーザー名を入力します。
  6. Password フィールドに、vSphere vCenter のパスワードを入力します。

    警告

    システムは、クラスターの kube-system namespace の vsphere-creds シークレットにユーザー名とパスワードを保存します。vCenter のユーザー名またはパスワードが間違っていると、クラスターノードをスケジュールできなくなります。

  7. Datacenter フィールドに、クラスターのホストに使用する仮想マシンが含まれる vSphere データセンターの名前を入力します (例: SDDC-Datacenter)。
  8. Default data store フィールドに、永続データボリュームを保存する vSphere データストアを入力します (例: /SDDC-Datacenter/datastore/datastorename)。

    警告

    設定の保存後に vSphere データセンターまたはデフォルトのデータストアを更新すると、アクティブな vSphere PersistentVolumes がデタッチされます。

  9. Virtual Machine Folder フィールドに、クラスターの仮想マシンが含まれるデータセンターフォルダーを入力します (例: /SDDC-Datacenter/vm/ci-ln-hjg4vg2-c61657-t2gzr)。正常に OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターを構成するすべての仮想マシンを単一のデータセンターフォルダーに配置する必要があります。
  10. Save Configuration をクリックします。これにより、openshift-config namespace の cloud-provider-config ファイルが更新され、設定プロセスが開始されます。
  11. vSphere connection configuration ウィザードを再度開き、Monitored operators パネルを展開します。Operator のステータスが Progressing または Healthy であることを確認します。

検証

接続設定プロセスは、Operator ステータスとコントロールプレーンノードを更新します。完了するまでに約 1 時間かかります。設定プロセス中にノードが再起動します。以前にバインドされた PersistentVolumeClaims オブジェクトの接続が解除される可能性があります。

設定プロセスを監視するには、以下の手順に従ってください。

  1. 設定プロセスが正常に完了したことを確認します。

    1. 管理者パースペクティブで、Home > Overview に移動します。
    2. StatusOperators をクリックします。すべての Operator ステータスが Progressing から All succeeded に変わるまで待機します。Failed ステータスは、設定が失敗したことを示します。
    3. StatusControl Plane をクリックします。すべての Control Pane コンポーネントの応答レートが 100% に戻るまで待機します。Failed コントロールプレーンコンポーネントは、設定が失敗したことを示します。

    失敗は、少なくとも 1 つの接続設定が間違っていることを示します。vSphere connection configuration ウィザードで設定を変更し、その設定を再度保存します。

  2. 以下の手順を実行して、PersistentVolumeClaims オブジェクトをバインドできることを確認します。

    1. 以下の YAML を使用して StorageClass オブジェクトを作成します。

      kind: StorageClass
      apiVersion: storage.k8s.io/v1
      metadata:
       name: vsphere-sc
      provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume
      parameters:
       datastore: YOURVCENTERDATASTORE
       diskformat: thin
      reclaimPolicy: Delete
      volumeBindingMode: Immediate
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
    2. 以下の YAML を使用して PersistentVolumeClaims オブジェクトを作成します。

      kind: PersistentVolumeClaim
      apiVersion: v1
      metadata:
       name: test-pvc
       namespace: openshift-config
       annotations:
         volume.beta.kubernetes.io/storage-provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume
       finalizers:
         - kubernetes.io/pvc-protection
      spec:
       accessModes:
         - ReadWriteOnce
       resources:
         requests:
          storage: 10Gi
       storageClassName: vsphere-sc
       volumeMode: Filesystem
      Copy to Clipboard Toggle word wrap

    手順は、OpenShift Container Platform ドキュメントの 動的プロビジョニング を参照してください。PersistentVolumeClaims オブジェクトのトラブルシューティングを行うには、OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Storage PersistentVolumeClaims に移動します。

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