2.3. リソース要件


このセクションでは、さまざまなクラスターとインストールオプションのリソース要件を説明します。

multicluster engine for Kubernetes には追加のリソースが必要です。

OpenShift Data Foundation や LVM Storage などのストレージを備えたマルチクラスターエンジンをデプロイする場合は、各ノードに追加のリソースを割り当てる必要もあります。

2.3.1. マルチノードクラスターリソース要件

マルチノード (高可用性) クラスターのリソース要件は、インストールオプションによって異なります。

説明
標準的な OpenShift Container Platform クラスターは、3 - 5 個のコントロールプレーンノードと 2 個以上のワーカーノードで構成されます。この構成により、コントロールプレーンサービスの完全な高可用性が確保されます。
マルチノードクラスターの基本的なインストール
  • コントロールプレーンノード

    • 4 CPU コア
    • 16 GB RAM
    • 100 GB のストレージ

      注記

      ディスクは適度に高速で、etcd wal_fsync_duration_seconds p99 の継続時間が 10 ミリ秒未満である必要があります。詳細は、Red Hat ナレッジベースのソリューション How to Use 'fio' to Check Etcd Disk Performance in OCP を参照してください。

  • コンピュートノード

    • 2 CPU コア
    • 8 GB の RAM
    • 100 GB のストレージ
マルチノードクラスター + マルチクラスターエンジン
  • 追加の 4 CPU コア
  • 追加の 16 GB RAM

    注記

    OpenShift Data Foundation を使用せずにマルチクラスターエンジンをデプロイすると、ストレージは設定されません。インストール後にストレージを設定します。

マルチノードクラスター + マルチクラスターエンジン + OpenShift Data Foundation
  • 追加の 75 GB ストレージ

2.3.2. Two-Node OpenShift with Arbiter (TNA) クラスターのリソース要件

Two-Node OpenShift with Arbiter (TNA) クラスターのリソース要件は、インストールオプションによって異なります。

説明

Two-Node OpenShift with Arbiter (TNA) クラスターは、コンパクトでコスト効率に優れた OpenShift Container Platform トポロジーです。2 つのコントロールプレーンノードと軽量の arbiter ノードで構成されます。arbiter ノードは完全な etcd データを保存し、etcd クォーラムを維持してスプリットブレインを防止します。追加のコントロールプレーンコンポーネント kube-apiserver および kube-controller-manager は実行せず、ワークロードも実行しません。詳細は、etcd の概要 を参照してください。

Two-Node OpenShift with Arbiter クラスターをインストールするには、1 つ以上のノードに arbiter ロールを割り当て、クラスターのコントロールプレーンノード数を 2 に設定します。OpenShift Container Platform では現在 arbiter ノードの数に制限はありませんが、ハードウェアリソースの使用を最小限に抑えるために、arbiter ノードは通常のデプロイメントには 1 つだけ含めます。

インストール後、Two-Node OpenShift with Arbiter には arbiter ノードを追加できますが、標準のマルチノードクラスターには追加できません。また、Two-Node OpenShift with Arbiter と標準トポロジーを変換することもできません。

Two-Node OpenShift with Arbiter クラスターは、OpenShift Container Platform バージョン 4.19 以降でサポートされています。この構成はベアメタルインストールでのみ使用できます。

重要

Two-Node OpenShift with Arbiter (TNA) は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Two-Node OpenShift with Arbiter の基本インストール
  • コントロールプレーンノード

    • 4 CPU コア
    • 16 GB RAM
    • 100 GB のストレージ

      注記

      ディスクは適度に高速で、etcd wal_fsync_duration_seconds p99 の継続時間が 10 ミリ秒未満である必要があります。詳細は、Red Hat ナレッジベースのソリューション How to Use 'fio' to Check Etcd Disk Performance in OCP を参照してください。

  • arbiter ノード:

    • 2 CPU コア
    • 8 GB の RAM
    • 50 GB のストレージ
Two-Node OpenShift with Arbiter + マルチクラスターエンジン
  • 追加の 4 CPU コア
  • 追加の 16 GB RAM

    注記

    OpenShift Data Foundation を使用せずにマルチクラスターエンジンをデプロイすると、ストレージは設定されません。インストール後にストレージを設定します。

Two-Node OpenShift with Arbiter + マルチクラスターエンジン + OpenShift Data Foundation
  • 追加の 75 GB ストレージ

2.3.3. シングルノード OpenShift クラスターのリソース要件

シングルノード OpenShift のリソース要件は、インストールオプションによって異なります。

説明
シングルノード OpenShift クラスターは、完全に単一のノードで実行される OpenShift Container Platform デプロイメントです。シングルノード OpenShift では、コントロールプレーン機能とワーカー機能が、1 台の物理マシンまたは仮想マシンに集約されています。
シングルノード OpenShift の基本インストール
  • 8 CPU コア
  • 16 GB RAM
  • 100 GB のストレージ
シングルノード OpenShift + マルチクラスターエンジン
  • 追加の 8 CPU コア
  • 追加の 32 GB RAM

    注記

    OpenShift Data Foundation を使用せずにマルチクラスターエンジンをデプロイすると、LVM Storage が有効になります。

シングルノード OpenShift + マルチクラスターエンジン + OpenShift Data Foundation
  • 追加の 95 GB ストレージ
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