付録A 追加の手順
A.1. 起動可能なメディアの作成
P2V クライアントは、PXE ブート、起動可能な USB デバイス、光学メディアから起動することができます。起動オプションの準備をするためのスクリプトは、LiveOS ディレクトリー内の rhel-6.x-p2v.iso ISO に含まれています。
A.1.1. P2V クライアント起動 CD の作成
イメージファイルから CD を作成するための具体的な手順は、オペレーティングシステムやインストールされているディスク焼き付けソフトなどによってコンピューターごとに大きく異なります。以下の手順では、Red Hat Enterprise Linux 6 に同梱されている Brasero を使用した ISO ディスクイメージの作成について説明します。
ご使用のディスク焼き付けソフトが、イメージファイルからのディスク焼き付けに対応していることを確認してください。大半のディスク焼き付けソフトは、この機能に対応していますが、中には例外もあります。
- ご使用のコンピューターの CD または DVD バーナーに空の書き込み可能なディスクを挿入します。
- アプリケーションメニューを開いて のサブメニューを選択し、 をクリックします。
- ファイルをブラウズして rhel-6.x-p2v.iso を書き込むイメージに選択します。
BIOS を変更して、DVD/CD-ROM ドライブからの起動を可能にする必要がある場合があります。
A.1.2. ブート可能な P2V USB メディアの作成
- root として rhel-6.x-p2v.iso をマウントします。
mkdir /mnt/p2vmount
mount -o loop rhel-6.x-p2v.iso /mnt/p2vmount
- USB デバイスをコンピューターに接続します。livecd-iso-to-disk スクリプトが機能するには、USB ファイルシステムは、vfat、ext[234]、btrfs のいずれかの形式でフォーマットされている必要があります。。
- ターミナルから root として livecd-iso-to-disk スクリプトを実行します。
bash /mnt/p2vmount/LiveOS/livecd-iso-to-disk /PATH/TO/rhel-6.x-p2v.iso /dev/YOURUSBDEVICE
- スクリプトが正常に完了したら、USB デバイスを取り出してください。
A.1.3. PXE ブートイメージの作成
- root として rhel-6.x-p2v.iso をマウントします。
mkdir /mnt/p2vmount
mount -o loop rhel-6.x-p2v.iso /mnt/p2vmount
- ターミナルから root として livecd-iso-to-pxeboot スクリプトを実行します。
bash /mnt/p2vboot/LiveOS/livecd-iso-to-pxeboot /PATH/TO/rhel-6.x-p2v.iso
コマンドが正常に完了すると、コマンドを実行したディレクトリー内に tftpboot ディレクトリーが作成されます。 - 新規作成された tftpboot ディレクトリーに、より説明的な名前を付けます。
mv tftpboot/ p2vboot/
- p2vboot/ サブディレクトリーを /tftpboot ディレクトリーにコピーします。
cp -R p2vboot/ /tftpboot/
DHCP、TFTP、PXE サーバーを設定して/tftpboot/p2vboot/pxeboot.0
にサービスを提供するようにします。注記
initrd イメージには、CD ISO 全体が含まれています。initrd を PXE ブートすると、ダウンロードに長時間を要する場合があります。これは、正常な動作です。