3.3.6. Windows を実行する仮想マシンの変換
以下の例には、Windows を実行するローカルの (libvirt で管理される) Xen 仮想マシンを Red Hat Enterprise Virtualization への出力用に変換する手順の実例を示しています。仮想マシンの XML ファイルがローカルで使用可能で、その XML に記載されているストレージが同じパスを使用してアクセスできる状態であることを確認してください。
XML ファイルからゲスト仮想マシンを変換するには、以下のコマンドを実行します。
virt-v2v -i libvirtxml -o rhev -osd storage.example.com:/exportdomain --network rhevm guest_name.xml
guest_name.xml の箇所には、仮想マシンのエクスポートされた XML へのパスを、
storage.example.com:/exportdomain
の箇所には、エクスポートストレージドメインを指定します。
また、仮想マシンにネットワークインターフェースが 1 つしかない場合には、
--network
パラメーターを使用して、ローカルで管理されているネットワークに接続することもできます。仮想マシンに複数のネットワークインターフェースがある場合は、/etc/virt-v2v.conf
を編集して全インターフェースのネットワークマッピングを指定します。
仮想マシンが Xen 準仮想化カーネル (
kernel-xen
や kernel-xenU
などの名前で呼ばれている可能性がある) を使用している場合、virt-v2v
は変換プロセス中に新規カーネルのインストールを試みます。Xen カーネルと並行して、名前にハイパーバイザーを参照しない通常のカーネルを変換前にインストールしておくと、この要件を回避することができます。Xen は、新規インストールされるこのカーネルを起動しないので、デフォルトのカーネルにすべきではありません。virt-v2v
は変換中にこのカーネルをデフォルトにします。