第1章 V2V について
V2V とは、「virtual to virtual」の頭字語で、異なる仮想化プラットフォーム間での仮想マシンのインポートプロセスを意味します。Red Hat Enterprise Virtualization および Red Hat Enterprise Linux では、
virt-v2v
コマンドを使用して V2V 操作を実行することが可能です。
1.1. virt-v2v とは
virt-v2v
コマンドは、異種のハイパーバイザーの仮想マシンを Red Hat Enterprise Virtualization または libvirt で管理される KVM で実行するように変換します。現在、virt-v2v
は、Xen、KVM および VMware ESX / ESX(i) のハイパーバイザー上の Red Hat Enterprise Linux および Windows を実行する仮想マシンを変換することができます。virt-v2v
は、可能な場合には、変換された仮想マシンで準仮想化 (virtio
) ドライバーを有効化します。
virt-v2v
は、以下のゲストオペレーティングシステムをサポートしています。
サポート対象のゲストオペレーティングシステム
- Red Hat Enterprise Linux 3.9
- Red Hat Enterprise Linux 4
- Red Hat Enterprise Linux 5
- Red Hat Enterprise Linux 6
- Windows XP
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows Server 2003
- Windows Server 2008
virt-v2v
は、上記のゲストオペレーティングシステムのマイナーリリースをすべてサポートしています。
virt-v2v
は、以下のハイパーバイザーからの仮想マシンのインポートをサポートしています。
サポート対象の変換元ハイパーバイザー
特に規定のない限り、
virt-v2v
は変換元のハイパーバイザーに以下のマイナーリリースをすべてサポートします。
- Xen: Red Hat によりリリースされた全バージョン
- KVM: Red Hat によりリリースされた全バージョン
- VMware ESX / ESX(i): バージョン 3.5、4.0、4.1、5.0、5.1