3.3.3. ローカルの Xen 仮想マシンの変換
ゲスト仮想マシンの XML がローカルで使用可能で、その XML で参照されているストレージがローカルで同じパスを使用してアクセスできる状態であることを確認してください。
XML ファイルから仮想マシンを変換するには、以下のコマンドを実行します。
virt-v2v -i libvirtxml -op pool --bridge bridge_name guest_name.xml
pool
の箇所には、イメージを格納するローカルストレージプールを、bridge_name
の箇所には、変換された仮想マシンのネットワークの接続先となるローカルネットワークブリッジの名前を指定します。guest_name.xml
は、仮想マシンのエクスポートされた XML へのパスに置き換えます。
また、仮想マシンにネットワークインターフェースが 1 つしかない場合には、
--network
パラメーターを使用して、ローカルで管理されているネットワークに接続することもできます。仮想マシンに複数のネットワークインターフェースがある場合は、/etc/virt-v2v.conf
を編集して全インターフェースのネットワークマッピングを指定します。
仮想マシンが Xen 準仮想化カーネル (
kernel-xen
や kernel-xenU
などの名前で呼ばれている可能性がある) を使用している場合、virt-v2v
は変換プロセス中に新規カーネルのインストールを試みます。Xen カーネルと並行して、名前にハイパーバイザーを参照しない通常のカーネルを変換前にインストールしておくと、この要件を回避することができます。Xen は、新規インストールされるこのカーネルを起動しないので、デフォルトのカーネルにすべきではありません。virt-v2v
は変換中にこのカーネルをデフォルトにします。
注記
virt-v2v
で Xen からの変換を行う場合、変換元の仮想マシンのイメージがストレージプール内に配置されている必要があります。その時点に、イメージがストレージプール内に存在していない場合には、作成する必要があります。適切なストレージプールを作成するにあたってサポートが必要な場合には、Red Hat サポートにご連絡ください。
注記
現在、KVM または Red Hat Enterprise Virtualization 上で実行する Citrix Xen 仮想マシンのインポートに既知の問題があります。詳細情報は、https://access.redhat.com/solutions/54076 を参照してください。