3.3.5. VMware ESX / ESX(i) 仮想マシンの変換
重要
VMware ESX / ESX(i) から Windows 仮想マシンを変換する場合には、仮想マシンに VMware Tools がインストールされていないことを確認してください。VMware Tools は、変換プロセスの前に必ずアンインストールしておく必要があります。VMware Tools がインストールされている状態で仮想マシンが変換されると、そのマシンは正しく機能しなくなります。
v2v プロセスを実行する前に、仮想マシンが停止していることを確認します。
仮想マシンを変換するには、以下のコマンドを実行します。
virt-v2v -ic esx://esx.example.com/ -op pool --bridge bridge_name guest_name
esx.example.com
の箇所には、VMware ESX / ESX(i) サーバーを、pool
の箇所には、イメージを格納するローカルストレージプールを指定します。bridge_name
は、変換された仮想マシンのネットワークの接続先となるローカルネットワークブリッジの名前に、guest_name
は、仮想マシンの名前に置き換えます。
また、仮想マシンにネットワークインターフェースが 1 つしかない場合には、
--network
パラメーターを使用して、ローカルで管理されているネットワークに接続することもできます。仮想マシンに複数のネットワークインターフェースがある場合は、/etc/virt-v2v.conf
を編集して全インターフェースのネットワークマッピングを指定します。
3.3.5.1. ESX / ESX(i) サーバーに対する認証
ESX / ESX(i) サーバーに接続するには、認証が必要となります。
virt-v2v
は、ESX / ESX(i) に接続する際のパスワード認証をサポートしています。パスワードは、$HOME/.netrc
から読み込まれます。このファイルの形式については、netrc(5)
の man ページに記載されています。以下はエントリーの例です。
machine esx.example.com login root password s3cr3t
注記
.netrc
ファイルは、パーミッションマスクを 0600 に設定して、virt-v2v
が正しく読み取るようにする必要があります。