virt-v2v
は、libvirt を適切に設定する以外にも、仮想マシンに特定の変更を加えて、VirtIO ドライバーの有無を問わずに、KVM ハイパーバイザーで実行できるようにします。このような変更は、ゲストのオペレーティングシステム固有となります。以下に記載する情報は、サポート対象の Red Hat Enterprise Linux バージョンと Windows に適用されます。
Expand 表7.1 virt-v2v による Linux 仮想マシンへの変更 変更 説明 カーネル 起動できないカーネル (Xen 準仮想化カーネル) がアンインストールされます。VirtIO をサポートするカーネルが残っている場合には、新しいカーネルはインストールされません。残りのカーネルが VirtIO をサポートしておらず、かつ設定ファイルに新規カーネルが指定されている場合には、インストールされ、デフォルトとして設定されます。 X の再設定 ゲストに X が設定されている場合、そのディスプレイドライバーが更新されます。使用されるドライバーについては 表7.2「Linux ゲストで設定されるドライバー」 を参照してください。 ブロックデバイス名の変更 再設定によりブロック名が変わった場合には、その変更は /etc/fstab
に反映されます。 デバイスドライバーの設定 設定するドライバーが VirtIO であるか否かに関わらず、virt-v2v
は正しいネットワークドライバーとブロックドライバーが modprobe 設定で確実に指定されるようにします。 initrd VirtIO を使用するか否かに関わらず、virt-v2v
は、デフォルトのカーネル用の initrd が root デバイスの起動を確実にサポートするようにします。 SELinux virt-v2v
は、次回のブート時にゲストの再ラベル付けを開始します。これにより、変更はすべてゲストのローカルポリシーに従って正しくラベル付けされるようになります。
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virt-v2v
は、Linux ゲストの以下のようなタイプのドライバーを設定します。
Expand 表7.2 Linux ゲストで設定されるドライバー 準仮想化ドライバーのタイプ ドライバーモジュール ディスプレイ cirrus ストレージ virtio_blk ネットワーク virtio_net 上記に加えて、virtio_pci ドライバーが initrd によってプリロードされます。
表7.2 Linux ゲストで設定されるドライバー その他のドライバー ディスプレイ cirrus ブロック 仮想 IDE ネットワーク 仮想 e1000
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