1.14.5.4. アドオンのステータス
デプロイ先のアドオンのステータスに合わせて、配置用のマネージドクラスターを選択できます。たとえば、クラスターで有効になっている特定のアドオンがある場合にのみ、配置のマネージドクラスターを選択します。
これは、アドオンのラベルと、必要に応じてそのステータスを指定して実行できます。クラスターでアドオンが有効になっている場合、ラベルは ManagedCluster
リソースで自動的に作成されます。アドオンが無効になると、ラベルは自動的に削除されます。
各アドオンは、feature.open-cluster-management.io/addon-<addon_name>=<status_of_addon>
の形式でラベルで表現します。
addon_name
は、選択するマネージドクラスターで有効にする必要があるアドオンの名前に置き換えます。
status_of_addon
は、クラスターが選択されている場合にアドオンに指定すべきステータスに置き換えます。status_of_addon
の使用可能な値は以下の一覧のとおりです。
-
Available
: アドオンが有効で利用可能である。 -
unhealthy
: アドオンは有効になっているが、リースは継続的に更新されない。 -
unreachable
: アドオンは有効になっているが、リースが見つからない。これは、マネージドクラスターがオフライン時にも発生する可能性があります。
たとえば、利用可能な application-manager
アドオンは、以下を読み取るマネージドクラスターのラベルで表されます。
feature.open-cluster-management.io/addon-application-manager: available
アドオンおよびそれらのステータスに基づいて配置を作成する以下の例を参照してください。
以下の YAML コンテンツを追加して、
application-manager
を有効化したマネージドクラスターすべてを含む配置を作成できます。apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1alpha1 kind: Placement metadata: name: placement1 namespace: ns1 spec: predicates: - requiredClusterSelector: labelSelector: matchExpressions: - key: feature.open-cluster-management.io/addon-application-manager operator: Exists
以下の YAML コンテンツを追加して、
application-manager
がavailable
のステータスで有効化されているすべてのマネージドクラスターを含む配置を作成できます。apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1alpha1 kind: Placement metadata: name: placement2 namespace: ns1 spec: predicates: - requiredClusterSelector: labelSelector: matchLabels: "feature.open-cluster-management.io/addon-application-manager": "available"
以下の YAML コンテンツを追加して、
application-manager
が無効にされているマネージドクラスターすべてを含む配置を作成できます。apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1alpha1 kind: Placement metadata: name: placement3 namespace: ns1 spec: predicates: - requiredClusterSelector: labelSelector: matchExpressions: - key: feature.open-cluster-management.io/addon-application-manager operator: DoesNotExist