1.8.3. カスタム ManagedClusterImageRegistry CRD を使用したクラスターのインポート


インポートしているマネージドクラスターのレジストリーイメージを上書きする必要がある場合があります。この方法は、ManagedClusterImageRegistry カスタムリソース定義 (CRD) を作成して実行できます。

ManagedClusterImageRegistry CRD は namespace スコープのリソースです。

ManagedClusterImageRegistry CRD は、配置が選択するマネージドクラスターのセットを指定しますが、カスタムイメージレジストリーとは異なるイメージが必要になります。マネージドクラスターが新規イメージで更新されると、識別用に各マネージドクラスターに、open-cluster-management.io/image-registry=<namespace>.<managedClusterImageRegistryName> のラベルが追加されます。

以下の例は、ManagedClusterImageRegistry CRD を示しています。

apiVersion: imageregistry.open-cluster-management.io/v1alpha1
kind: ManagedClusterImageRegistry
metadata:
  name: <imageRegistryName>
  namespace: <namespace>
spec:
  placementRef:
    group: cluster.open-cluster-management.io
    resource: placements
    name: <placementName>
  pullSecret:
    name: <pullSecretName>
  registry: <registryAddress>

spec セクション:

  • placementRef は、マネージドクラスターのセットを選択する同じ namespace の Placement に置き換えます。
  • pullSecret は、カスタムイメージレジストリーからイメージをプルするために使用されるプルシークレットの名前に置き換えます。
  • registry は、カスタムレジストリーアドレスに置き換えます。

1.8.3.1. ManagedClusterImageRegistry CRD を使用したクラスターのインポート

ManagedClusterImageRegistry CRD でクラスターをインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. クラスターをインポートする必要のある namespace にプルシークレットを作成します。これらの手順では、これは myNamespace です。

    $ kubectl create secret docker-registry myPullSecret \
      --docker-server=<your-registry-server> \
      --docker-username=<my-name> \
      --docker-password=<my-password>
  2. 作成した namespace に Placement を作成します。

    apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1beta1
    kind: Placement
    metadata:
      name: myPlacement
      namespace: myNamespace
    spec:
      clusterSets:
      - myClusterSet
  3. ManagedClusterSet リソースを作成し、これを namespace にバインドします。

    apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1beta1
    kind: ManagedClusterSet
    metadata:
      name: myClusterSet
    
    ---
    apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1beta1
    kind: ManagedClusterSetBinding
    metadata:
      name: myClusterSet
      namespace: myNamespace
    spec:
      clusterSet: myClusterSet
  4. namespace に ManagedClusterImageRegistry CRD を作成します。

    apiVersion: imageregistry.open-cluster-management.io/v1alpha1
    kind: ManagedClusterImageRegistry
    metadata:
      name: myImageRegistry
      namespace: myNamespace
    spec:
      placementRef:
        group: cluster.open-cluster-management.io
        resource: placements
        name: myPlacement
      pullSecret:
        name: myPullSecret
      registry: myRegistryAddress
  5. Red Hat Advanced Cluster Management コンソールからマネージドクラスターをインポートして、マネージドクラスターセットに追加します。
  6. open-cluster-management.io/image-registry=myNamespace.myImageRegistry ラベルをマネージドクラスターに追加した後に、マネージドクラスターで import コマンドをコピーして実行します。
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