第6章 ルートの設定
クラスター用に MicroShift のルートを設定できます。
6.1. HTTP ベースのルートの作成
ルートを使用すると、公開された URL でアプリケーションをホストできます。これは、アプリケーションのネットワークセキュリティー設定に応じて、セキュリティー保護または保護なしを指定できます。HTTP ベースのルートとは、セキュアではないルートで、基本的な HTTP ルーティングプロトコルを使用してセキュリティー保護されていないアプリケーションポートでサービスを公開します。
以下の手順では、hello-openshift
アプリケーションを例に、Web アプリケーションへのシンプルな HTTP ベースのルートを作成する方法を説明します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - MicroShift クラスターにアクセスできる。
- あるポートを公開する Web アプリケーションと、そのポートでトラフィックをリッスンする TCP エンドポイントがあります。
手順
以下のコマンドを実行して、
hello-openshift
というサービスを作成します。$ oc expose pod hello-microshift -n $namespace
次のコマンドを実行して、
hello-openshift
アプリケーションに対して、セキュアではないルートを作成します。$ oc expose svc/hello-microshift --hostname=microshift.com $namespace
検証
以下のコマンドを実行して、
route
リソースが作成されたことを確認します。$ oc get routes -o yaml <name of resource> -n $namespace 1
- 1
- この例では、ルートの名前は
hello-microshift
で、namespace の名前はhello-microshift
です。
上記で作成されたセキュアでないルートの YAML 定義
apiVersion: route.openshift.io/v1 kind: Route metadata: name: hello-microshift namespace: hello-microshift spec: host: microshift.com 1 port: targetPort: 8080 2 to: kind: Service name: hello-microshift