2.8. アプリケーション用のロードバランサーのデプロイ


次の手順例では、ノード IP アドレスを LoadBalancer サービス設定ファイルの外部 IP アドレスとして使用します。この例を、ロードバランサーをデプロイする方法のガイダンスとして使用します。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • OVN-Kubernetes ネットワークプラグインで設定されたインフラストラクチャーにクラスターがインストールされている。
  • KUBECONFIG 環境変数が設定されている。

手順

  1. 次のコマンドを入力して、Pod が実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -A

    出力例

    NAMESPACE                            NAME                                                     READY   STATUS   RESTARTS  AGE
    default                              i-06166fbb376f14a8bus-west-2computeinternal-debug-qtwcr  1/1     Running	   0		   46m
    kube-system                          csi-snapshot-controller-5c6586d546-lprv4                 1/1     Running	   0		   51m
    kube-system                          csi-snapshot-webhook-6bf8ddc7f5-kz6k9                    1/1     Running	   0		   51m
    openshift-dns                        dns-default-45jl7                                        2/2     Running	   0		   50m
    openshift-dns                        node-resolver-7wmzf                                      1/1     Running	   0		   51m
    openshift-ingress                    router-default-78b86fbf9d-qvj9s                          1/1     Running 	 0		   51m
    openshift-multus                     dhcp-daemon-j7qnf                                        1/1     Running    0		   51m
    openshift-multus                     multus-r758z                                             1/1     Running    0		   51m
    openshift-operator-lifecycle-manager catalog-operator-85fb86fcb9-t6zm7                        1/1     Running    0		   51m
    openshift-operator-lifecycle-manager olm-operator-87656d995-fvz84                             1/1     Running    0		   51m
    openshift-ovn-kubernetes             ovnkube-master-5rfhh                                     4/4     Running    0		   51m
    openshift-ovn-kubernetes             ovnkube-node-gcnt6                                       1/1     Running    0		   51m
    openshift-service-ca                 service-ca-bf5b7c9f8-pn6rk                               1/1     Running    0		   51m
    openshift-storage                    topolvm-controller-549f7fbdd5-7vrmv                      5/5     Running    0		   51m
    openshift-storage                    topolvm-node-rht2m                                       3/3     Running    0		   50m

  2. 次のコマンドを実行して、namespace を作成します。

    $ NAMESPACE=<nginx-lb-test> 1
    1
    _<nginx-lb-test> は、作成するアプリケーション namespace に置き換えます。
    $ oc create ns $NAMESPACE

    namespace の例

    次の例では、nginx テストアプリケーションの 3 つのレプリカを、作成された namespace にデプロイします。

    oc apply -n $NAMESPACE -f - <<EOF
    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: nginx
    data:
      headers.conf: |
        add_header X-Server-IP  \$server_addr always;
    ---
    apiVersion: apps/v1
    kind: Deployment
    metadata:
      name: nginx
    spec:
      replicas: 3
      selector:
        matchLabels:
          app: nginx
      template:
        metadata:
          labels:
            app: nginx
        spec:
          containers:
          - image: quay.io/packit/nginx-unprivileged
            imagePullPolicy: Always
            name: nginx
            ports:
            - containerPort: 8080
            volumeMounts:
            - name: nginx-configs
              subPath: headers.conf
              mountPath: /etc/nginx/conf.d/headers.conf
            securityContext:
              allowPrivilegeEscalation: false
              seccompProfile:
                type: RuntimeDefault
              capabilities:
                drop: ["ALL"]
              runAsNonRoot: true
          volumes:
            - name: nginx-configs
              configMap:
                name: nginx
                items:
                  - key: headers.conf
                    path: headers.conf
    EOF
  3. 次のコマンドを実行すると、3 つのサンプルレプリカが正常に開始したことを確認できます。

    $ oc get pods -n $NAMESPACE
  4. 次のコマンドを実行して、nginx テストアプリケーションの LoadBalancer サービスを作成します。

    oc create -n $NAMESPACE -f - <<EOF
    apiVersion: v1
    kind: Service
    metadata:
      name: nginx
    spec:
      ports:
      - port: 81
        targetPort: 8080
      selector:
        app: nginx
      type: LoadBalancer
    EOF
    注記

    port パラメーターが、他の LoadBalancer サービスまたは MicroShift コンポーネントによって占有されていないホストポートであることを確認する必要があります。

  5. サービスファイルが存在し、外部 IP アドレスが適切に割り当てられていること、および外部 IP がノード IP と同一であることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get svc -n $NAMESPACE

    出力例

    NAME    TYPE           CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP     PORT(S)        AGE
    nginx   LoadBalancer   10.43.183.104   192.168.1.241   81:32434/TCP   2m

検証

次のコマンドは、LoadBalancer サービス設定の外部 IP アドレスを使用して、例の nginx アプリケーションへの 5 つの接続を形成します。コマンドの結果は、それらのサーバー IP アドレスのリストです。

  • 次のコマンドを実行して、ロードバランサーが実行中のすべてのアプリケーションにリクエストを送信していることを確認します。

    EXTERNAL_IP=192.168.1.241
    seq 5 | xargs -Iz curl -s -I http://$EXTERNAL_IP:81 | grep X-Server-IP

    LoadBalancer サービスがトラフィックをアプリケーションに正常に分散している場合、前のコマンドの出力には異なる IP アドレスが含まれます。次に例を示します。

    出力例

    X-Server-IP: 10.42.0.41
    X-Server-IP: 10.42.0.41
    X-Server-IP: 10.42.0.43
    X-Server-IP: 10.42.0.41
    X-Server-IP: 10.42.0.43

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