4.2. Ceph Dashboard
cherrypy
がネットワークセキュリティースキャン中に停止しなくなる
以前は、cheroot パッケージのバグが原因で、cherrypy
はネットワークをスキャンしていた一部のセキュリティースキャン中にスタックしていました。その結果、Ceph Dashboard が応答しなくなり、mgr モジュールを再起動する必要がありました。
この修正により、cheroot パッケージが更新され、問題が解決されました。
ゾーンストレージクラスの詳細に正しい圧縮情報が表示されるようになる
以前は、ゾーンの詳細に誤った圧縮情報が設定されていました。その結果、ストレージクラスセクションのゾーンの詳細に誤った圧縮情報が表示されていました。
この修正により、ストレージクラス用の情報が修正され、ゾーンの詳細に正しい圧縮情報が表示されるようになりました。
ゾーンストレージクラスの詳細値が正しく設定されるようになる
以前は、ゾーンの詳細のストレージクラスに誤ったデータプール値が設定されていました。その結果、複数のストレージクラスが作成された場合に、ユーザーインターフェイスのデータプール値が間違っていました。
この修正により、ゾーンの詳細でストレージクラスに対して正しい値が設定されるようになりました。
_nogroup
にサブボリュームがない場合でも、_nogroup
が Subvolume Group リストに表示されるようになりました。
以前は、サブボリュームのクローン作成中に、_nogroup
にサブボリュームグループがない場合は、_nogroup
サブボリュームグループはリスト表示されませんでした。その結果、ユーザーは _nogroup
をサブボリュームグループとして選択できませんでした。
この修正により、サブボリュームのクローンを作成している間に、_nogroup
にサブボリュームがない場合でも、_nogroup
が Subvolume Group リストに表示されます。
名前に $
が含まれる正しい UID がダッシュボードに表示される
以前は、ユーザーが CLI を介して作成された場合、名前に $
が含まれる誤った UID が Ceph Dashboard に表示されていました。
この修正により、CLI を使用して名前に $
が含まれるユーザーが作成された場合でも、正しい UID が表示されます。
File と Object の NFS に個別のルーティングが加わる
以前は、Object 内の File と NFS の両方で同じルートが使用されていました。これにより、File および Object の NFS のナビゲーションリンクの両方が強調表示されているため、使いやすさの観点から問題が発生しました。ユーザーは、File と Object の両方のビューのストレージバックエンドを選択する必要もありました。
この修正により、File と Object の NFS には個別のルーティングが設定され、ユーザーにストレージバックエンドの入力が要求されなくなり、ユーザービリティーが向上しました。
NFS エクスポート作成時に疑似パスと CephFS パスの検証が追加される
以前は、NFS エクスポートの作成中に、疑似パスを手動で入力する必要がありました。その結果、CephFS パスを検証できませんでした。
この修正により、ユーザーがパスを入力するための擬似パスフィールドを空白のままにし、CephFS パスが選択したサブボリュームグループおよびサブボリュームから更新されたパスを取得します。CephFS パスに追加された無効な値に対しても、検証が行われるようになりました。ユーザーが CephFS パスを無効な値に変更しようとすると、エクスポートの作成に失敗します。
エクスポートを作成するときにパスを入力するようユーザーに求めるようになる
以前は、エクスポートを作成してもパスの入力を求められず、デフォルトで /
が入力されていました。
この修正により、ファイルシステムで直接エクスポートを作成しようとすると、パスの入力を求められます。無効なパスを入力すると、作成は許可されません。さらに、CephFS ファイルシステムのパスを直接入力すると、"Export on CephFS volume '/' not allowed" という警告が表示されます。
名前に "." と "/" を含むスナップショットを削除できない
名前に "." を使用してスナップショットを作成すると、削除できません。
回避策として、ユーザーはに "." と "/" を含むスナップショット名を作成しないようにする必要があります。
マルチサイトへの移行後に期間更新コミットが追加される
以前は、マルチサイトフォームへの移行を完了した後に期間コミットが行われていませんでした。その結果、エンドポイントが設定されていても、マスターゾーンにエンドポイントがないことを示す警告が表示されていました。
この修正により、マルチサイトフォームへの移行後に期間更新コミットが追加され、警告は出力されなくなりました。
パフォーマンス統計情報レイテンシーグラフに正しいデータが表示されるようになる
以前は、NaN 値がコードで処理される方法が原因で、Object > Overview > Performance 統計情報のレイテンシーグラフにデータが表示されませんでした。
この修正により、レイテンシーグラフに期待どおりに正しいデータが表示されるようになりました。
レルムの削除時に ”Delete realm” ダイアログが表示されるようになりました。
以前は、”Delete realm” をクリックすると、削除レルムダイアログが壊れていたため表示されませんでした。
この修正により、削除レルムダイアログが適切にロードされ、ユーザーはレルムを削除できるようになりました。
Ceph Object Gateway デーモンをデプロイする前に、rgw_realm
、rgw_zonegroup
、rgw_zone
などの設定値が設定されるようになる
以前は、Ceph Object Gateway デーモンをデプロイした後、rgw_realm
、rgw_zonegroup
、rgw_zone
などの設定値が設定されていました。これにより、Ceph Object Gateway デーモンは、指定された設定ではなく、デフォルトのレルム、ゾーングループ、およびゾーン設定にデプロイされます。正しいレルム、ゾーングループ、およびゾーン設定でそれらをデプロイするには、再起動が必要となります。
この修正により、Ceph Object Gateway デーモンをデプロイする前に設定値が設定され、仕様で指定されたレルム、ゾーングループ、およびゾーンにデプロイされるようになりました。