3.3. Ceph File System
snapdiff
API は、2 つのスナップショット間のファイルの差分のみを同期するようになる
この機能拡張により、snapdiff
API を使用して 2 つのスナップショット間のファイルの違いのみを同期できるようになりました。違いのみを同期すると、増分スナップショットの同期中の一括コピーが回避され、snapdiff
デルタのみが同期されるため、パフォーマンスが向上します。
データレプリケーションモニタリングロジックの新しいメトリクス
この機能拡張により、レプリケーションの開始通知と終了通知のラベル付きメトリクスが追加されました。
新しいラベル付きメトリクスは、last_synced_start
、last_synced_end
、last_synced_duration
、last_synced_bytes
です。
ピアステータスでの出力リモートメタデータ情報の強化
この機能拡張により、リモートスナップショットに無効なメタデータがある場合、ピアステータスの出力に state
、failed
、および 'failure_reason' が表示されるようになりました。
NFS-Ganesha 非同期 FSAL に対する新たなサポート
この機能拡張により、ノンブロッキング Ceph File System Abstraction Layer (FSAL)、つまり非同期が導入されました。FSAL は、スレッドの使用率を削減し、パフォーマンスを向上させ、リソースの使用率を低減します。
サブボリュームの割り当てに対する新たなサポート
以前は、Ceph ストレージシステムは、同じサブボリューム内で使用される混合プロトコルをサポートしていませんでした。混合プロトコルを使用しようとすると、データが破損する可能性があります。
この機能拡張により、サブボリュームにはプロトコルの分離が含まれるようになりました。この分離により、データ整合性の問題が防止され、SMB や NFS などのマルチプロトコル環境管理の複雑さが軽減されます。