第4章 CDK のトラブルシューティング
本セクションでは、CDK の設定および使用中に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。
4.1. トラブルシューティングスターとガイド
4.1.1. 概要
本セクションでは、CDK のインストールおよび設定中に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。
4.1.2. 失敗した CDK の起動チェック
CDK が起動する間、起動チェックが複数実行され、CDK 仮想マシンと OpenShift クラスターが問題なく起動できることを確認します。設定が正しくない、または存在しない場合は、起動チェックに失敗し、CDK が起動しません。
以下のコマンドを実行して起動チェックを省略できます。
$ minishift config set skip-startup-checks true
以下のセクションでは、さまざまな起動チェックを説明します。
4.1.2.1. ドライバープラグインの設定
起動チェックの 1 つは、関連するドライバープラグインが正しく設定されていることを確認します。この起動チェックに失敗する場合は、「仮想化環境の設定」のトピックを確認し、適切なドライバーを設定します。
ドライバープラグインチェックに失敗していて CDK を強制的に起動する場合は、CDK にこれらのエラーを警告として扱うように指示することができます。
Linux 上の KVM/libvirt の場合は、以下のコマンドを実行します。
$ minishift config set warn-check-kvm-driver true
macOS の hyperkit の場合は、以下のコマンドを実行します。
$ minishift config set warn-check-hyperkit-driver true
Windows 上の Hyper-V の場合は、以下のコマンドを実行します。
C:\> minishift.exe config set warn-check-hyperv-driver true
4.1.2.2. 永続ストレージボリュームの設定および使用方法
CDK は、永続ストレージボリュームがマウントされ、十分なディスク領域が利用可能かどうかを確認します。たとえば、永続ストレージボリュームが利用可能なディスク領域の 95% を超えると、CDK は起動しません。
データを復元する場合は、このテストを省略し、CDK を起動して永続ボリュームにアクセスすることができます。
$ minishift config set skip-check-storage-usage true
4.1.2.3. 外部ネットワーク接続
CDK 仮想マシンが起動したら、いくつかのネットワークチェックを実行して、CDK 仮想マシン内から外部接続が可能かどうかを確認します。
デフォルトでは、開発環境の相違点により、ネットワークチェックはエラーを警告として処理するように設定されます。お使いの環境に合わせてネットワークチェックを最適化するように設定できます。
たとえば、ネットワークのいずれかが外部ホストの ping をチェックします。ホストを変更するには、以下のコマンドを実行します。
$ minishift config set check-network-ping-host <host-IP-address>
<host-IP-address>
を、内部 DNS サーバー、プロキシーホスト、またはマシンからアクセスできる外部ホストのアドレスに置き換えます。
プロキシー接続は問題となる可能性があるため、外部 URL の取得を試みるチェックを実行できます。以下を実行して URL を設定できます。
$ minishift config set check-network-http-host <URL>
4.1.3. OpenShift Web コンソールが古いバージョンの Safari と動作しない
minishift console
は、バージョン 10.1.2 (12603.3.8) などの旧バージョンの Safari Web ブラウザーでは機能しません。Web コンソールにアクセスしようとすると、以下のエラーが発生します。
Error unable to load details about the server
これについては、最新バージョンに更新するか、Firefox または Chrome ブラウザーを使用します。バージョン 11.0.3 (13604.5.6) はテストされ、OpenShift Web コンソールと動作します。minishift console --url
を使用して Web コンソール URL を取得できます。