3.6. ファイルシステムへジャーナルの追加
gfs2_jadd
コマンドを使用してジャーナルを GFS2 ファイルシステムに 追加することができます。背後にある論理ボリュームを拡大することなく、いつでも動的に GFS2 ファイルシステムにジャーナルを追加することができます。gfs2_jadd
コマンドはマウント済のファイルシステム上で実行する必要がありますが、クラスター内の1つのノードで 実行するだけで十分です。他の全てのノードは拡張が達成されたことを感知します。
ジャーナルを GFS ファイルシステムに追加する前に、
gfs2_tool
コマンドで journals
オプションを使用して、GFS2 ファイルシステムが現在保有している ジャーナルの数量を確認できます。以下の例では、/mnt/gfs2
にマウントしてある ファイルシステム内のジャーナルの数量とサイズを表示しています。
[root@roth-01 ../cluster/gfs2]# gfs2_tool journals /mnt/gfs2
journal2 - 128MB
journal1 - 128MB
journal0 - 128MB
3 journal(s) found.
使用法
gfs2_jadd -j Number MountPoint
Number
- 新規に追加されるジャーナルの数を指定します。
MountPoint
- GFS2 ファイルシステムがマウントされているディレクトリを指定しています。
例
この例では、1つのジャーナルが
/mygfs2
ディレクトリの ファイルシステムに追加されます。
gfs2_jadd -j1 /mygfs2
この例では、2つのジャーナルが
/mygfs2
ディレクトリの ファイルシステムに追加されます。
gfs2_jadd -j2 /mygfs2
完全な使用法
gfs2_jadd [Options
] {MountPoint
|Device
} [MountPoint
|Device
]
MountPoint
- GFS2 ファイルシステムがマウントされているディレクトリを指定しています。
Device
- ファイルシステムのデバイスノードを指定します。
表3.4「ジャーナル追加時に利用できる GFS2 特有のオプション」 describes the GFS2-specific options that can be used when adding journals to a GFS2 file system.
フラグ | パラメータ | 説明 |
---|---|---|
-h | ヘルプ。使用法について短いメッセージ表示 | |
-J | MegaBytes | 新規ジャーナルのサイズをメガバイトで指定します。デフォルトのジャーナルサイズは、 128 メガバイトです。最低限サイズは 32 メガバイトです。異なるサイズのジャーナルを ファイルシステムに追加するには、各サイズのジャーナル毎に gfs2_jadd コマンドを実行する必要があります。指定するサイズは切り捨て値を使用して、ファイルシステムが 作成された時に指定してあるジャーナルセグメントサイズの数倍値になるようにします。 |
-j | Number | gfs2_jadd コマンドにより追加される新規ジャーナルの数を 指定します。デフォルト値は 1です。 |
-q | 静寂(Quiet)。冗長レベルを下げます。 | |
-V | コマンドのバージョン情報を表示します。 |