3.4.2. Quota 制限の表示と使用法
Quota 限度と 現在の使用量は、
gfs2_quota get
コマンドを 使用して特定のユーザーやグループ用に表示することができます。この quota ファイルの 全内容は gfs2_quota list
を使用して表示可能で、その場合、 ゼロ以外の hard limit、warn limit、又はその値を持つ全ての ID が一覧表示されます。
使用法
Displaying Quota Limits for a User
gfs2_quota get -uUser
-fMountPoint
Displaying Quota Limits for a Group
gfs2_quota get -gGroup
-fMountPoint
Displaying Entire Quota File
gfs2_quota list -f MountPoint
User
- 特定のユーザーに関する情報を表示するユーザー ID です。これはパスワードファイルからの、又は、UID 番号からのユーザー名となります。
Group
- 特定のグループに関する情報を表示する為のグループ ID です。これはグループファイルからの、 又は、GID 番号からのグループ名となります。
MountPoint
- 設定が適用される GFS2 ファイルシステムを指定します。
コマンドの出力
gfs2_quota
コマンドからの GFS2 quota 情報は 以下のように表示されます:
userUser
: limit:LimitSize
warn:WarnSize
value:Value
groupGroup
: limit:LimitSize
warn:WarnSize
value:Value
LimitSize
、WarnSize
、及び Value
の数(値)はデフォルトでメガバイトの単位です。 -k
や、-s
や、-b
の フラグをコマンド行に付けると、その単位をそれぞれキロバイト、セクター、ファイルシステム ブロックに変換します。
User
- データが関連するユーザー名、又は ID
Group
- データが関連するグループ名、又は ID
LimitSize
- ハードリミットはユーザー、又はグループ用にセットできます。リミットがセット されていないと、この値は 0です。
Value
- ユーザー、又はグループで使用されるディスク容量の実際のサイズ
コメント
quota 情報を表示している時、
-n
オプションがコマンドラインに追加されていると、 gfs2_quota
コマンドは、UID と GID を名前に解決しません。
Space allocated to GFS2's hidden files can be left out of displayed values for the root UID and GID by adding the
-d
option to the command line. This is useful when trying to match the numbers from gfs2_quota
with the results of a du
command.
例
この例は、ファイルシステム
/mygfs2
上で制限がセットしてある、又は ディスクスペースを使用している全てのユーザーやグループの quota 情報を表示しています。
gfs2_quota list -f /mygfs2
この例は、ファイルシステム
/mygfs2
でグループ users
用の セクター内の quota 情報を表示しています。
gfs2_quota get -g users -f /mygfs2 -s