第10章 システムロールの postfix ロールの変数
postfix
ロール変数により、ユーザーは postfix
Mail Transfer Agent (MTA) をインストール、設定、および起動できます。
以下のロール変数がこのセクションで定義されています。
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postfix_conf
: 対応しているpostfix
設定パラメーターすべてのキー/値のペアが含まれます。初期設定では、このpostfix_conf
には値が設定されていません。
postfix_conf: relayhost: example.com
シナリオで既存の設定を削除し、必要な設定を Postfix
のクリーンインストールの上に適用する必要がある場合は、postfix_conf
ディクショナリー内で previous: replaced
オプションを指定します。
previous: replaced
オプション:
postfix_conf: relayhost: example.com previous: replaced
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postfix_check
: 設定変更を検証するために、postfix
の起動前に確認が実行されたかどうかを判断します。デフォルト値は true です。
以下に例を示します。
postfix_check: true
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postfix_backup
: 設定のバックアップコピーが 1 つ作成されているかどうかを決定します。デフォルトでは、postfix_backup
の値は false です。
以前のバックアップを上書きする場合は、以下のコマンドを実行します。
# *cp /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.backup*
postfix_backup
の値を true
に変更した場合は、postfix_backup_multiple
の値も false に設定する必要があります。
以下に例を示します。
postfix_backup: true postfix_backup_multiple: false
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postfix_backup_multiple
: ロールが設定のタイムスタンプ付きバックアップコピーを作成するかどうかを決定します。
複数のバックアップコピーを保持するには、次のコマンドを実行します。
# *cp /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.$(date -Isec)*
デフォルトでは、postfix_backup_multiple
の値は true です。postfix_backup_multiple:true
設定は postfix_backup
をオーバーライドします。postfix_backup
を使用する場合は、postfix_backup_multiple:false
を設定する必要があります。
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postfix_manage_firewall
:postfix
ロールをfirewall
ロールと統合して、ポートアクセスを管理します。デフォルトでは、変数はfalse
に設定されます。postfix
ロールからポートアクセスを自動的に管理する場合は、変数をtrue
に設定します。 -
postfix_manage_selinux
:postfix
ロールをselinux
ロールと統合して、ポートアクセスを管理します。デフォルトでは、変数はfalse
に設定されます。postfix
ロールからポートアクセスを自動的に管理する場合は、変数をtrue
に設定します。
設定パラメーターは削除できません。postfix
ロールを実行する前に、postfix_conf
を必要なすべての設定パラメーター設定し、ファイルモジュールを使用して /etc/postfix/main.cf
を削除します。
10.1. 関連情報
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/usr/share/doc/rhel-system-roles/postfix/README.md