7.16. クラウド環境の RHEL
ハイバネート後に GPU 最適化の Azure インスタンスが正しく動作するようになりました。
NV6 などの GPU 最適化仮想マシン (VM) のサイズを使用する Microsoft Azure インスタンスで RHEL 8 をゲストオペレーティングシステムとして実行している場合、以前は仮想マシンの GPU が正常に機能しませんでした。これが発生すると、カーネルは以下のメッセージをログに記録します。
hv_irq_unmask() failed: 0x5
今回の更新で、Microsoft Azure の影響を受ける仮想マシンが再開後に GPU を正しく処理し、問題が発生しなくなりました。
(BZ#1846838)
TX/RX
パケットカウンターは、仮想マシンがハイバネートから再開した後に想定どおりに増大します。
以前は、CX4 VF NIC を使用する RHEL 8 仮想マシンが Microsoft Azure でハイバネートから再開すると、TX/RX
パケットカウンターの増加は停止していました。今回の更新で問題が解決し、パケットカウンターが意図された通りに増大するようになりました。
(BZ#1876527)
RHEL 8 仮想マシンが Azure でハイバネートからの再開に失敗しなくなりました。
以前は、SR-IOV
が有効になっている RHEL 8 仮想マシンが Microsoft Azure でハイバネートし、割り当て解除すると、Virtual Function (VF)、vmbus
デバイスの GUID が変更になりました。したがって、仮想マシンが再起動すると、再開に失敗し、予期せずに終了していました。今回の更新で、vmbus
デバイスの VF が変更されなくなり、仮想マシンがハイバネートから正常に再開されるようになりました。
(BZ#1876519)
Hyper-V および KVM ゲストで冗長エラーメッセージを削除
以前は、KVM または Hyper-V 仮想マシンで RHEL 8 ゲストオペレーティングシステムを実行している場合は、以下のエラーメッセージが /var/log/messages
ファイルで報告されていました。
serial8250: too much work for irq4
これは冗長なエラーメッセージであり、削除されました。
問題の詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション を参照してください。
(BZ#1919745)