第5章 コンテナーの使用
コンテナーは、デプロイメントされたコンテナーイメージにあるファイルから作成された、実行中プロセスまたは停止プロセスを表します。Podman ツールを使用してコンテナーと連携できます。
5.1. podman run コマンド
podman run
コマンドは、コンテナーイメージをもとに新しいコンテナーでプロセスを実行します。コンテナーイメージがすでにロードされていない場合は、podman run
は、そのイメージからコンテナーを起動する前に、podman pull image
を実行するのと同じ方法で、リポジトリーからイメージおよびイメージの全依存関係を取得します。コンテナープロセスには、独自のファイルシステム、独自のネットワーク、独自のプロセスツリーがあります。
podman run
コマンドの形式は次のとおりです。
podman run [options] image [command [arg ...]]
基本オプションは次のとおりです。
-
--detach(-d)
: コンテナーをバックグラウンドで実行し、新しいコンテナー ID を出力します。 -
--attach(-a)
: フォアグラウンドモードでコンテナーを実行します。 -
--name(-n)
: 名前をコンテナーに割り当てます。--name
で名前がコンテナーに割り当てられていない場合には、ランダムな文字列で名前が生成されます。これはバックグラウンドコンテナーとフォアグラウンドコンテナーの両方で機能します。 -
--rm
: 終了時にコンテナーを自動的に削除します。コンテナーが正常に作成または起動できない場合には、削除されない点に注意してください。 -
--tty(-t)
: コンテナーの標準入力に、疑似端末を割り当て、接続します。 -
--interactive(-i)
: 対話式プロセスの場合には、-i
と-t
を佩用してコンテナープロセスに端末を割り当てます。-i -t
は頻繁に-it
と記述されます。