第26章 container-tools API の使用
varlink ライブラリーを使用する Podman リモート API に代わって、新しい REST ベースの Podman 2.0 API が導入されました。新規 API は、ルートフル環境およびルートレス環境の両方で動作します。
Podman v2.0 RESTful API は、Podman のサポートを提供する Libpod API と、Docker 互換 API で構成されます。この新しい REST API を使用すると、cURL、Postman、Google の Advanced REST クライアントなどのプラットフォームから Podman を呼び出すことができます。
podman サービスはソケットのアクティブ化をサポートしているため、ソケット上の接続がアクティブでない限り、podman サービスは実行されません。したがって、ソケットのアクティブ化機能を有効にするには、podman.socket
サービスを手動で起動する必要があります。ソケット上で接続がアクティブになると、podman サービスが起動し、要求された API アクションが実行されます。アクションが完了すると、podman プロセスが終了し、podman サービスは非アクティブな状態に戻ります。
26.1. root モードで systemd を使用した Podman API の有効化
以下を実行できます。
-
systemd
を使用して Podman API ソケットをアクティベートします。 - Podman クライアントを使用して基本的なコマンドを実行します。
前提条件
podman-remote
パッケージがインストールされている。# yum install podman-remote
手順
サービスをすぐに起動します。
# systemctl enable --now podman.socket
docker-podman
パッケージを使用してvar/lib/docker.sock
へのリンクを有効にするには以下を実行します。# yum install podman-docker
検証
Podman のシステム情報を表示します。
# podman-remote info
リンクを確認します。
# ls -al /var/run/docker.sock lrwxrwxrwx. 1 root root 23 Nov 4 10:19 /var/run/docker.sock -> /run/podman/podman.sock