21.6. Podman イベントのモニタリング
podman events
コマンドを使用して、Podman で発生するイベントを監視および印刷できます。各イベントには、タイムスタンプ、タイプ、ステータス、名前 (該当する場合)、およびイメージ (該当する場合) が含まれます。
前提条件
-
container-tools
モジュールがインストールされている。
手順
myubi
コンテナーを実行します。$ podman run -q --rm --name=myubi registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest
Podman イベントを表示します。
すべての Podman イベントを表示するには、次のように入力します。
$ now=$(date --iso-8601=seconds) $ podman events --since=now --stream=false 2023-03-08 14:27:20.696167362 +0100 CET container create d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi,...) 2023-03-08 14:27:20.652325082 +0100 CET image pull registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest 2023-03-08 14:27:20.795695396 +0100 CET container init d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi...) 2023-03-08 14:27:20.809205161 +0100 CET container start d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi...) 2023-03-08 14:27:20.809903022 +0100 CET container attach d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi...) 2023-03-08 14:27:20.831710446 +0100 CET container died d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi...) 2023-03-08 14:27:20.913786892 +0100 CET container remove d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi...)
--stream=false
オプションを使用すると、最後の既知のイベントを読み取るときにpodman events
コマンドが確実に終了します。podman run
コマンドを入力すると、発生したいくつかのイベントが表示されます。-
新しいコンテナーを作成する際は、
container create
。 -
コンテナーイメージがローカルストレージに存在しない場合、イメージをプルする際は、
image pull
。 -
ランタイムでコンテナーを初期化し、ネットワークを設定する際は、
container init
。 -
コンテナーを起動する際は、
container start
。 -
コンテナーのターミナルにアタッチする際は、
container attach
。これは、コンテナーがフォアグラウンドで実行されるためです。 -
コンテナーが終了すると、
container died
が発行されます。 -
--rm
フラグは、コンテナーの終了後、コンテナーの削除に使用されたため、container remove
。
-
新しいコンテナーを作成する際は、
また、
journalctl
コマンドを使用して Podman イベントを表示することもできます。$ journalctl --user -r SYSLOG_IDENTIFIER=podman Mar 08 14:27:20 fedora podman[129324]: 2023-03-08 14:27:20.913786892 +0100 CET m=+0.066920979 container remove ... Mar 08 14:27:20 fedora podman[129289]: 2023-03-08 14:27:20.696167362 +0100 CET m=+0.079089208 container create d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72f>
Podman の作成イベントのみを表示するには、以下を入力します。
$ podman events --filter event=create 2023-03-08 14:27:20.696167362 +0100 CET container create d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72fe09 (image=registry.access.redhat.com/ubi8/ubi:latest, name=myubi,...)
また、
journalctl
コマンドを使用して Podman 作成イベントを表示することもできます。$ journalctl --user -r PODMAN_EVENT=create Mar 08 14:27:20 fedora podman[129289]: 2023-03-08 14:27:20.696167362 +0100 CET m=+0.079089208 container create d4748226a2bcd271b1bc4b9f88b54e8271c13ffea9b30529968291c62d72f>
関連情報
-
システム上の
podman-events
man ページ - コンテナーイベントと監査