4.17. cloud-init のトラブルシューティング


cloud-init ユーティリティーの実行後に、設定ファイルとログファイルを確認してインスタンスをトラブルシューティングできます。問題を特定したら、インスタンスで cloud-init を再実行します。コマンドラインから cloud-init を実行できます。詳細は、cloud-init --help コマンドを実行してください。

以下の手順では、cloud-init の問題を特定する手順と、プログラムを再実行するためのサンプルを説明します。

手順

  1. cloud-init 設定ファイルを確認します。

    1. /etc/cloud/cloud.cfg 設定ファイルを検証します。cloud_init_modulescloud_config_modules、および cloud_final_modules に含まれるモジュールを確認します。
    2. /etc/cloud/cloud.cfg.d ディレクトリーで、ディレクティブ (*.cfg files) を確認します。
  2. 特定の問題の詳細については、/var/log/cloud-init.log ファイルおよび /var/log/cloud-init-output.log ファイルを確認してください。たとえば、root パーティションが自動的に拡張されなかった場合は、growpart ユーティリティーのログメッセージを確認します。ファイルシステムが拡張されなかった場合は、ログメッセージで resizefs を確認します。以下に例を示します。

    # grep resizefs /var/log/cloud-init.log
    注記

    growpart は LVM をサポートしません。root パーティションが LVM をベースとしている場合は、root パーティションは初回起動時に自動的に拡張されません。

  3. root で cloud-init コマンドを再実行します。

    1. init モジュールのみで cloud-init を再実行します。

      # /usr/bin/cloud-init -d init
    2. 設定内のすべてのモジュールで cloud-init を再実行します。

      # /usr/bin/cloud-init -d modules
    3. cloud-init キャッシュを削除し、起動後に cloud-init を強制的に実行します。

      # rm -rf /var/lib/cloud/ && /usr/bin/cloud-init -d init
    4. ディレクトリーをクリーンなし、クリーンなインスタンスをシミュレートします。

      # rm -rf /var/lib/cloud/instances/
      # rm -rf /var/lib/cloud/instance
      # rm -rf /var/lib/cloud/data/
      # reboot
    5. cloud-init ユーティリティーを再実行します。

      # cloud-init init --local
      # cloud-init init
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