33.11. Ansible を使用してホストを IdM RBAC ロールに所属させるように設定する手順
Identity Management (IdM) でロールベースアクセス制御を管理するシステム管理者は、特定のホストまたはホストグループが特定のロールに関連付けられていることを確認する必要がある場合があります。以下の例では、カスタムの web_administrator ロールが HTTP
サービスを実行している client01.idm.example.com の IdM ホストを管理できるようにする方法を説明します。
前提条件
- IdM 管理者パスワードを把握している。
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - web_administrator ロールが IdM に存在する。
- client01.idm.example.com ホストが IdM に存在する。
手順
~/<MyPlaybooks>/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/<MyPlaybooks>/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/role/
にあるrole-member-host-present.yml
ファイルのコピーを作成します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/role/role-member-host-present.yml role-member-host-present-copy.yml
-
Ansible Playbook ファイル (
role-member-host-present-copy.yml
) を開きます。 iparole
タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。 -
name
変数は、割り当てるロールの名前に設定します。 -
host
リストをホストの名前に設定します。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Playbook to manage IPA role with members. hosts: ipaserver become: true gather_facts: no vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - iparole: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: web_administrator host: - client01.idm.example.com action: member
-
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/<MyPlaybooks>/inventory role-member-host-present-copy.yml
関連情報
- Ansible Vault を使用したコンテンツの暗号化
- IdM のロール
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-role
Markdown ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/iparole
ディレクトリーのサンプル Playbook