22.12. IdM でのローカルグループとリモートグループのグループマージの有効化
グループは、Identity Management (IdM) や Active Directory (AD) などのドメインによって提供されて一元管理されるか、ローカルシステムの etc/group ファイルで管理されます。ほとんどの場合、ユーザーは一元管理されたストアに依存しています。しかし、ソフトウェアによっては、現在も既知のグループのメンバーシップに基づいてアクセス制御を管理している場合があります。
ドメインコントローラーおよびローカルの etc/group ファイルのグループを管理する場合は、グループのマージを有効にすることができます。ローカルファイルとリモートサービスの両方を確認するように nsswitch.conf ファイルを設定できます。グループが両方に存在する場合、メンバーユーザーのリストが結合され、単一の応答で返されます。
以下の手順では、ユーザー idmuser に対してグループのマージを有効にする方法について説明します。
RHEL 9.6 以降では、authselect ユーティリティーを使用している場合、グループのマージを有効にするために nssswitch.conf を手動で編集する必要がなくなりました。これは authselect プロファイルに統合されたため、手動で変更する必要がなくなりました。
手順
/etc/nsswitch.confファイルに[SUCCESS=merge]を追加します。Allow initgroups to default to the setting for group.
# Allow initgroups to default to the setting for group. initgroups: sss [SUCCESS=merge] filesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow idmuser を IdM に追加します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルの
audioグループの GID を確認します。getent group audio
$ getent group audio --------------------- audio:x:63Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow audioグループを IdM に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記audioグループを IdM に追加するときに定義する GID は、ローカルのaudioグループの GID と同じである必要があります。idmuser ユーザーを IdM の
audioグループに追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
- idmuser としてログインします。
idmuser のセッションにローカルグループがあることを確認します。
id idmuser
$ id idmuser uid=1867800003(idmuser) gid=1867800003(idmuser) groups=1867800003(idmuser),63(audio),10(wheel)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow