10.2. ldapsearch フィルターの使用
ldapsearch
フィルターを使用すると、検索結果を絞り込むことができます。
たとえば、共通名が example に設定されたすべてのエントリーが検索結果に含まれるようにするには、次のようにします。
"(cn=example)"
この場合、等号 (=) は Operator であり、example は値です。
検索タイプ | 演算子 | 説明 |
---|---|---|
等号 | = | 値と完全に一致するエントリーを返します。(例: cn=example)。 |
部分文字列 | =string* string | substring が一致するすべてのエントリーを返します。(例: cn=exa*l)。アスタリスク (*) はゼロ (0) 以上の文字を示します。 |
以上 | >= | 値以上の属性を持つすべてのエントリーを返します。(例: uidNumber >= 5000)。 |
より小か等しい | <= | 値以下の属性を持つすべてのエントリーを返します。(例: uidNumber <= 5000)。 |
存在 | =* | 1 つ以上の属性を持つすべてのエントリーを返します。(例: cn=*)。 |
概算値 | ~= | 値属性に類似するすべてのエントリーを返します。たとえば、l~=san fransico は l=san francisco を返すことができます。 |
ブール 演算子を使用して、ldapsearch
コマンドに複数のフィルターを組み合わせることができます。
検索タイプ | 演算子 | 説明 |
---|---|---|
AND | & | フィルター内のすべてのステートメントが true のエントリーをすべて返します。例: (&(filter)(filter)(filter)…) |
OR | | | フィルター内の少なくとも 1 つのステートメントが true のエントリーをすべて返します。例: (|(filter)(filter)(filter)…) |
NOT | ! | フィルター内のステートメントが true でないエントリーをすべて返します。例: (!(filter)) |