30.4. Ansible を使用して委譲ルールがないことを確認する手順
以下の手順では、Ansible Playbook を使用して、指定した委譲ルールが IdM 設定に存在しないことを確認する方法を説明します。以下の例では、カスタムの basic manager attributes 委譲ルールが IdM に存在しないことを確認する方法を説明します。
前提条件
コントロールノードでは、
- Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
-
ansible-freeipa
パッケージをインストールしている。 - この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
-
この例では、secret.yml Ansible Vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。
手順
~/ MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/MyPlaybooks>/
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/delegation/
ディレクトリーにあるdelegation-absent.yml
ファイルのコピーを作成します。$ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/delegation/delegation-present.yml delegation-absent-copy.yml
-
Ansible Playbook ファイル
delegation-absent-copy.yml
を開きます。 ipadelegation
タスクセクションに以下の変数を設定して、ファイルを調整します。-
ipaadmin_password
変数は IdM 管理者のパスワードに設定します。 -
name
変数は委譲ルールの名前に設定します。 -
state
変数はabsent
に設定します。
以下は、今回の例で使用するように変更した Ansible Playbook ファイルです。
--- - name: Delegation absent hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: - name: Ensure delegation "basic manager attributes" is absent ipadelegation: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: "basic manager attributes" state: absent
-
- ファイルを保存します。
Ansible Playbook を実行します。Playbook ファイル、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納するファイル、およびインベントリーファイルを指定します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory delegation-absent-copy.yml
関連情報
- 委譲ルール
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa/
ディレクトリーのREADME-delegation.md
ファイル -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/ipadelegation
ディレクトリーのサンプル Playbook