第4章 起動可能な RHEL 用インストールメディアの作成
本セクションでは、インストール ISO イメージのダウンロード でダウンロードした ISO イメージファイルを使用して、USB、DVD、CD などの起動可能な物理インストールメディアを作成する方法を説明します。
デフォルトでは、インストールメデイアで inst.stage2=
起動オプションが使用され、特定のラベル (たとえば inst.stage2=hd:LABEL=RHEL8\x86_64
) に設定されます。ランタイムイメージが含まれるファイルシステムのデフォルトのラベルを変更します。インストールシステムの起動手順をカスタマイズする場合は、このラベルが正しい値に設定されていることを確認します。
4.1. インストール起動用メディアオプション
Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムを起動する方法はいくつかあります。
- フルインストール用 DVD または USB フラッシュドライブ
- DVD ISO イメージを使用して、フルインストールの DVD または USB フラッシュドライブを作成します。ソフトウェアパッケージをインストールする場合は、DVD または USB フラッシュドライブを、ブートデバイスおよびインストールソースとして使用できます。
- 最小インストール用の DVD、CD、または USB フラッシュドライブ
- 最小インストール用 CD、DVD、または USB フラッシュドライブは、Boot ISO イメージを使用して作成されます。これには、システムを起動し、インストールプログラムを開始するのに最低限必要なファイルのみが含まれます。
コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用して必要なソフトウェアパッケージをダウンロードする場合は、Boot ISO イメージに、必要なソフトウェアパッケージを含むインストールソースが必要です。
- PXE サーバー
- PXE (preboot execution environment) サーバーを使用すると、ネットワーク経由でインストールプログラムを起動できます。システムが起動したら、ローカルのハードドライブやネットワーク経由など、別のインストールソースからインストールを完了します。
- Image Builder
- Image Builder を使用すると、システムおよびクラウドイメージをカスタマイズして、仮想環境およびクラウド環境に Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。