第7章 インストールの起動
起動可能なメディアを作成したら、Red Hat Enterprise Linux インストールを起動する準備ができました。
7.1. 起動メニュー
Red Hat Enterprise Linux の起動メニューは、システムが起動メディアの読み込みを完了すると、GRand Unified Bootloader version 2 (GRUB2) を使用して表示されます。
図7.1 Red Hat Enterprise Linux 起動メニュー
起動メニューには、インストールプログラムを起動する以外に、複数のオプションがあります。60 秒以内に選択しないと、デフォルトの起動オプション (白で強調表示されているもの) が実行します。別のオプションを選択する場合は、キーボードの矢印キーで選択し、Enter を押します。
特定のメニューエントリーの起動オプションをカスタマイズできます。
-
BIOS ベースのシステムの場合 - Tab キーを押して、コマンドラインにカスタムの起動オプションを追加します。Esc キーを押して
boot:
プロンプトにアクセスすることもできますが、必要な起動オプションは事前設定されていません。このシナリオでは、その他の起動オプションを使用する前に、Linux オプションを常に指定する必要があります。 - UEFI ベースのシステムの場合 - e キーを押して、コマンドラインにカスタムの起動オプションを追加します。準備ができたら Ctrl+X を押して、修正したオプションを起動します。
起動メニューオプション | 説明 |
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Install Red Hat Enterprise Linux 8.2 | このオプションは、グラフィカルなインストールプログラムを使用して Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合に使用します。詳細は、GUI を使用したクイックインストールの実行 を参照してください。 |
Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 8.2 | このオプションは、インストールメディアの整合性を確認する場合に使用します。詳細は、ブートメディアの検証 を参照してください。 |
Troubleshooting > | このオプションは、インストールに関するさまざまな問題を解決する場合に使用します。Enter を押して、そのコンテンツを表示します。 |
トラブルシューティングのオプション | 説明 |
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Troubleshooting > Install Red Hat Enterprise Linux 8.2 in basic graphics mode | このオプションを使用すると、インストールプログラムがビデオカード用に適切なドライバーを読み込むことができない場合でも、グラフィカルモードで Red Hat Enterprise Linux をインストールします。Install Red Hat Enterprise Linux 8 オプションの使用時に画面が歪んでいる場合は、システムを再起動してこのオプションを使用します。詳細は、グラフィカルインストールにブートできない を参照してください。 |
Troubleshooting > Rescue a Red Hat Enterprise Linux system | このオプションは、起動を妨げる問題を修復する場合に使用します。詳細は、レスキューモードの使用 を参照してください。 |
Troubleshooting > Run a memory test | このオプションは、システムでメモリーテストを実行する場合に使用します。Enter を押して、そのコンテンツを表示します。詳細は、memtest86 を参照してください。 |
Troubleshooting > Boot from local drive | このオプションは、最初にインストールしたディスクからシステムを起動する場合に使用します。誤ってインストールディスクから起動してしまった場合は、このオプションを使用するとインストールプログラムを起動させず直ちにディスクから起動できます。 |