8.2. KVM ゲストイメージからの仮想マシンの作成
RHEL Image Builder を使用すると、.qcow2
イメージをビルドし、KVM ゲストイメージを使用して仮想マシンを作成できます。RHEL Image Builder を使用して作成した KVM ゲストイメージでは、cloud-init
がすでにインストールされ、有効になっています。
前提条件
-
RHEL Image Builder を使用して
.qcow2
イメージを作成している。Web コンソールインターフェイスでのブループリントの作成 を参照してください。 -
qemu-kvm
パッケージがシステムにインストールされている。/dev/kvm
デバイスがシステムで使用可能かどうか、および仮想化機能が BIOS で有効になっているかどうかを確認できる。 -
システムに
libvirt
およびvirt-install
パッケージがインストールされている。 -
xorriso
パッケージによって提供されるgenisoimage
ユーティリティーがシステムにインストールされている。
手順
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RHEL Image Builder を使用して作成した
.qcow2
イメージを/var/lib/libvirt/images/
ディレクトリーに移動します。 ディレクトリー (
cloudinitiso
など) を作成し、新規に作成したそのディレクトリーに移動します。$ mkdir cloudinitiso $ cd cloudinitiso
meta-data
という名前のファイルを作成します。このファイルに以下の情報を追加します。instance-id: citest local-hostname: vmname
user-data
という名前のファイルを作成します。以下の情報をファイルに追加します。#cloud-config user: admin password: password chpasswd: {expire: False} ssh_pwauth: True ssh_authorized_keys: - ssh-rsa AAA...fhHQ== your.email@example.com
ssh_authorized_keys
は、SSH 公開鍵になります。~/.ssh/<id_rsa.pub>\
で SSH 公開鍵を確認できます。genisoimage
ユーティリティーを使用して、user-data
ファイルおよびmeta-data
ファイルを含む ISO イメージを作成します。# genisoimage -output cloud-init.iso -volid cidata -joliet -rock user-data meta-data I: -input-charset not specified, using utf-8 (detected in locale settings) Total translation table size: 0 Total rockridge attributes bytes: 331 Total directory bytes: 0 Path table size(bytes): 10 Max brk space used 0 183 extents written (0 MB)
virt-install
コマンドを使用して、KVM ゲストイメージから新しい仮想マシンを作成します。仮想マシンイメージへのアタッチメントとして、手順 4 で作成した ISO イメージを含めます。# virt-install \ --memory 4096 \ --vcpus 4 \ --name myvm \ --disk rhel-9-x86_64-kvm.qcow2,device=disk,bus=virtio,format=qcow2 \ --disk cloud-init.iso,device=cdrom \ --os-variant rhel 9 \ --virt-type kvm \ --graphics none \ --import
- --graphics none - ヘッドレス RHEL 9 仮想マシンであることを意味します。
- --vcpus 4 - 4 つの仮想 CPU を使用することを意味します。
- --memory 4096 - 4096 MB のメモリーを使用することを意味します。
仮想マシンのインストールが起動します。
Starting install... Connected to domain mytestcivm ... [ OK ] Started Execute cloud user/final scripts. [ OK ] Reached target Cloud-init target. Red Hat Enterprise Linux 9 (Ootpa) Kernel 4.18.0-221.el8.x86_64 on an x86_64
検証
起動が完了すると、仮想マシンにテキストログインインターフェイスが表示されます。仮想マシンのローカルコンソールにログインするには、user-data
ファイルのユーザーの詳細を使用します。
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ユーザー名として
admin
と入力し、 を押します。 password
としてパスワードを入力し、 を押します。ログイン認証が完了すると、CLI を使用して仮想マシンにアクセスできます。