10.8. VMDK イメージのアップロードと vSphere での RHEL 仮想マシンの作成
RHEL Image Builder を使用すると、カスタマイズした VMware vSphere システムイメージを Open virtualization format (.ova
) または Virtual disk (.vmdk
) 形式で作成できます。これらのイメージを VMware vSphere クライアントにアップロードできます。govc import.vmdk
CLI ツールを使用して、.vmdk
または .ova
イメージを VMware vSphere にアップロードできます。作成した vmdk
には、インストール済みの cloud-init
パッケージが含まれています。このパッケージを使用して、たとえばユーザーデータを使用してユーザーをプロビジョニングできます。
VMware vSphere GUI を使用した vmdk
イメージのアップロードはサポートされていません。
前提条件
- ユーザー名とパスワードをカスタマイズしたブループリントを作成している。
-
RHEL Image Builder を使用して VMware vSphere イメージを
.ova
または.vmdk
形式で作成し、ホストシステムにダウンロードしている。 -
govc
CLI ツールをインストールして設定し、import.vmdk
コマンドが使用可能である。
手順
GOVC 環境変数を使用して、ユーザー環境で次の値を設定します。
GOVC_URL GOVC_DATACENTER GOVC_FOLDER GOVC_DATASTORE GOVC_RESOURCE_POOL GOVC_NETWORK
- VMware vSphere イメージをダウンロードしたディレクトリーに移動します。
次の手順に従って、vSphere で VMware vSphere イメージを起動します。
VMware vSphere イメージを vSphere にインポートします。
$ govc import.vmdk ./composer-api.vmdk foldername
.ova
形式の場合:$ govc import.ova ./composer-api.ova foldername
電源をオンにせずに vSphere に仮想マシンを作成します。
govc vm.create \ -net.adapter=vmxnet3 \ -m=4096 -c=2 -g=rhel8_64Guest \ -firmware=efi -disk=”foldername/composer-api.vmdk” \ -disk.controller=scsi -on=false \ vmname
.ova
形式の場合は、行-firmware=efi -disk=”foldername/composer-api.vmdk” \
を `-firmware=efi -disk=”foldername/composer-api.ova” \ に置き換えます。仮想マシンの電源をオンにします。
govc vm.power -on vmname
仮想マシンの IP アドレスを取得します。
govc vm.ip vmname
ブループリントで指定したユーザー名とパスワードで、SSH を使用して、仮想マシンにログインします。
$ ssh admin@<_ip_address_of_the_vm_>
注記govc datastore.upload
コマンドを使用してローカルホストから宛先に.vmdk
イメージをコピーしても、コピーして作成したイメージを使用することはできません。vSphere GUI にはimport.vmdk
コマンドを使用するオプションがないため、vSphere GUI は直接アップロードをサポートしません。そのため、.vmdk
イメージを vSphere GUI から使用することはできません。