10.10. RHEL Image Builder GUI ツールを使用した VMDK イメージの vSphere へのプッシュ
RHEL Image Builder GUI ツールを使用して VMware イメージをビルドし、そのイメージを直接 vSphere インスタンスにプッシュすることで、イメージファイルをダウンロードして手動でプッシュする必要がなくなります。作成した vmdk
には、インストール済みの cloud-init
パッケージが含まれています。このパッケージを使用して、たとえばユーザーデータを使用してユーザーをプロビジョニングできます。RHEL Image Builder を使用して .vmdk
イメージをビルドし、vSphere インスタンスサービスプロバイダーに直接プッシュするには、次の手順に従います。
前提条件
-
root
またはweldr
グループのメンバーである。 - ブラウザーで https://localhost:9090/RHEL Image Builder を開いている。
- ブループリントを作成している。Web コンソールインターフェイスでの RHEL Image Builder ブループリントの作成 を参照してください。
- vSphere アカウント がある。
手順
- 作成したブループリントの タブをクリックします。
イメージタイプウィンドウが開きます。
Image type ウィンドウで、以下を実行します。
- ドロップダウンメニューから、タイプ VMware vSphere (.vmdk) を選択します。
- Upload to VMware チェックボックスをチェックして、イメージを vSphere にアップロードします。
- オプション: インスタンス化するイメージのサイズを設定します。最小のデフォルトサイズは 2 GB です。
- をクリックします。
Upload to VMware ウィンドウの Authentication の下に以下の情報を入力します。
- ユーザー名: vSphere アカウントのユーザー名。
- パスワード: vSphere アカウントのパスワード。
Upload to VMware ウィンドウの Destination の下に、イメージのアップロード先に関する以下の情報を入力します。
- Image name: イメージの名前。
- Host: VMware vSphere の URL。
- Cluster: クラスターの名前。
- Data center:データセンターの名前。
- Data store: データストアの名前。
- Next をクリックします。
確認 ウィンドウで、イメージ作成の詳細を確認し、 をクリックします。
RHEL Image Builder は、RHEL vSphere イメージの Compose をキューに追加し、指定した vSphere インスタンスのクラスターにイメージを作成してアップロードします。
注記イメージビルドおよびアップロードプロセスの完了には数分かかります。
プロセスが完了すると、Image build complete のステータスが表示されます。
検証
イメージステータスのアップロードが正常に完了したら、アップロードしたイメージから仮想マシン (VM) を作成し、ログインできます。これを行うには、以下を行います。
- VMware vSphere クライアントにアクセスします。
- 指定した vSphere インスタンスのクラスターでイメージを検索します。
- アップロードしたイメージを選択します。
- 選択したイメージを右クリックします。
New Virtual Machine
をクリックします。New Virtual Machine ウィンドウが開きます。
New Virtual Machine ウィンドウで、以下の詳細を指定します。
-
New Virtual Machine
を選択します。 - 仮想マシンの名前とフォルダーを選択します。
- コンピューターリソースの選択: この操作の宛先コンピューターリソースを選択します
- ストレージを選択:たとえば、NFS-Node1 を選択します。
- 互換性を選択:イメージは BIOS のみである必要があります。
- ゲストオペレーティングシステムを選択します。たとえば、Linux および Red Hat Fedora (64-bit) を選択します。
- ハードウェアのカスタマイズ:仮想マシンを作成する場合は、右上の Device Configuration ボタンでデフォルトの New Hard Disk を削除し、ドロップダウンを使用して Existing Hard Disk ディスクイメージを選択します。
- 完了する準備ができました:詳細を確認し、Finish をクリックしてイメージを作成します。
-
VMs タブに移動します。
- リストから、作成した仮想マシンを選択します。
- パネルから Start ボタンをクリックします。仮想マシンイメージを読み込み中であることを示す新しいウィンドウが表示されます。
- ブループリント用に作成した認証情報を使用してログインします。
ブループリントに追加したパッケージがインストールされていることを確認できます。以下に例を示します。
$ rpm -qa | grep firefox