8.5.6. ジャーナルの説明
Red Hat Enterprise Messaging では、永続性に使用するファイルとキャッシュのサイズと数を設定できます。各キューには 1 つのジャーナルがあり、各エンキュー、デキュー、またはトランザクションイベントが順番に記録されます。
各ジャーナルは、ディスクのキューとして実装され、読み取りキャッシュと書き込みキャッシュがメモリーに含まれています。ディスクでは、各キューはファイルのセットで構成されます。キャッシュはページ指向です。永続メッセージが永続キューに書き込まれると、関連するイベントは、ページが満杯またはタイムアウトになるまで書き込みキャッシュに累積され、ページは AIO を使用して永続キューに書き込まれます。書き込みキャッシュ内のメッセージはパブリッシャーに対して承認されていないため、ジャーナルに書き込まれるまでコンシューマーが読み取ることができません。ページサイズはパフォーマンスに影響します。ページサイズが小さくなると、レイテンシーが縮小され、ページサイズが大きくなると書き込み操作の数が減少し、スループットが向上します。
ジャーナルファイルは、関連付けられたキューが最初に宣言されたときに準備およびフォーマットされます。これにより、最初のパスで AIO を使用したスループットが 2 倍になり、必要な領域の割り当てが保証されます。ただし、永続キューが宣言されると、認識可能な遅延が発生する可能性があります。ファイルサイズが増大すると、遅延が大きくなります。