6.5. Message Bus
概要
Message Bus は、図6.5「Message Bus パターン」 に示されているメッセージングアーキテクチャーを意味します。これにより、多様なコンピューティングプラットフォーム上で実行されている多様なアプリケーションに接続できます。実質的に、メッセージバスは Apache Camel とそのコンポーネントによって構成されます。
図6.5 Message Bus パターン
Message Bus パターンの以下の機能は Apache Camel に反映されます。
- 共通通信インフラストラクチャー: ルーター自体が Apache Camel の共通通信インフラストラクチャーの中核を提供します。しかし、一部のメッセージバスアーキテクチャーとは対照的に、Apache Camel は異種インフラストラクチャーを提供します。このインフラストラクチャーでは、多種多様なトランスポートとメッセージ形式を使用してメッセージをバスに送信できます。
アダプター: 必要に応じて、Apache Camel は異なるトランスポートを使用してメッセージ形式を変換し、メッセージを伝播できます。実質的に、Apache Camel はアダプターのように動作できるため、外部アプリケーションはメッセージングプロトコルをリファクタリングせずに Message Bus に接続できます。
場合によっては、アダプターを直接外部アプリケーションに統合することもできます。たとえば、サービスが JAX-WS および JAXB マッピングを使用して実装される Apache CXF を使用してアプリケーションを開発する場合は、多種多様のトランスポートをサービスにバインドできます。これらのトランスポートバインディングはアダプターとして機能します。