5.7. メッセージ履歴


概要

Message History パターンは、粗結合されたシステムで、メッセージのフローの分析およびデバッグを可能にします。メッセージ履歴をメッセージに添付すると、メッセージが送信時以降に通過したすべてのアプリケーションのリストが表示されます。

Apache Camel では、getTracedRouteNodes メソッドを使用すると、Tracer を使用してメッセージフローを追跡するか、UnitOfWork からの Java API を使用して情報にアクセスできます。

ログでの文字長の制限

ロギングメカニズムを使用して Apache Camel を実行すると、メッセージとその内容を随時ログに記録できます。

メッセージによっては、非常に大きなペイロードが含まれる場合があります。デフォルトでは、Apache Camel はログメッセージの最初の 1000 文字のみを表示します。たとえば、以下のログが表示されます。

[DEBUG ProducerCache  - >>>> Endpoint[direct:start] Exchange[Message: 01234567890123456789... [Body clipped after 20 characters, total length is 1000]

Apache Camel がログのボディーを切り取る際の制限をカスタマイズできます。また、ゼロや -1 などの負の値を設定すると、メッセージボディーはログに記録されません。

Java DSL を使用した制限のカスタマイズ

Java DSL を使用して、Camel プロパティーに制限を設定できます。以下に例を示します。

 context.getProperties().put(Exchange.LOG_DEBUG_BODY_MAX_CHARS, "500");
Spring DSL を使用した制限のカスタマイズ

Spring DSL を使用して、Camel プロパティーに制限を設定できます。以下に例を示します。

<camelContext>
    <properties>
        <property key="CamelLogDebugBodyMaxChars" value="500"/>
   </properties>
</camelContext>
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.