第8章 メッセージのルーティング
概要
メッセージルーティングパターンでは、メッセージチャネルを互いにリンクするさまざまな方法を説明します。これには、メッセージボディーは変更せずに、メッセージストリームに適用できる、さまざまなアルゴリズムが含まれています。
8.1. Content-Based Router
概要
図8.1「Content-Based Router パターン」 に示されている Content-Based Router を使用すると、メッセージの内容に基づいて適切な宛先にメッセージをルーティングすることができます。
図8.1 Content-Based Router パターン
Java DSL の例
以下の例は、入力エンドポイント seda:a
からのリクエストを、さまざまな述語式の評価に応じて seda:b
、queue:c
、または seda:d
のいずれかにルーティングする方法を示しています。
RouteBuilder builder = new RouteBuilder() { public void configure() { from("seda:a").choice() .when(header("foo").isEqualTo("bar")).to("seda:b") .when(header("foo").isEqualTo("cheese")).to("seda:c") .otherwise().to("seda:d"); } };
XML 設定の例
以下の例は、XML で同じルートを設定する方法を示しています。
<camelContext id="buildSimpleRouteWithChoice" xmlns="http://camel.apache.org/schema/spring"> <route> <from uri="seda:a"/> <choice> <when> <xpath>$foo = 'bar'</xpath> <to uri="seda:b"/> </when> <when> <xpath>$foo = 'cheese'</xpath> <to uri="seda:c"/> </when> <otherwise> <to uri="seda:d"/> </otherwise> </choice> </route> </camelContext>