第57章 インターセプターが呼び出されるタイミングの決定
概要
インターセプターはフェーズ別に編成されます。インターセプターが実行されるフェーズによって、メッセージデータのどの部分にアクセスできるかが決まります。インターセプターは、同じフェーズの他のインターセプターとの関係でその位置を判別できます。インターセプターのフェーズとフェーズ内のその場所は、インターセプターのコンストラクターロジックの一部として設定されます。
57.1. インターセプターの場所の指定
カスタムインターセプターを開発する場合に、まず考慮すべきことは、メッセージ処理チェーンのどこにがインターセプターが属するかです。開発者は、以下の 2 つの方法のいずれかで、メッセージ処理チェーンでインターセプターの位置を制御できます。
- インターセプターフェーズの指定
- フェーズ内のインターセプターの位置への制約指定
通常、インターセプターの場所を指定するコードはインターセプターのコンストラクターに配置されます。これにより、ランタイムは、アプリケーションレベルのコードで明示的なアクションを実行しなくても、インターセプターをインスタンス化してインターセプターチェーンの適切な場所に配置できます。