8.3. Knative CLI を使用したトラフィック分割
Knative (kn) CLI を使用してトラフィック分割を作成すると、YAML ファイルを直接変更するよりも合理的で直感的なユーザーインターフェイスが提供されます。kn service update コマンドを使用して、サービスのリビジョン間でトラフィックを分割できます。
8.3.1. Knative CLI を使用してトラフィック分割を作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
- OpenShift Serverless Operator および Knative Serving がクラスターにインストールされている。
-
Knative (
kn) CLI がインストールされている。 - Knative サービスを作成している。
手順
標準の
kn service updateコマンドで--trafficタグを使用して、サービスのリビジョンとそれにルーティングするトラフィックの割合を指定します。コマンドの例
kn service update <service_name> --traffic <revision>=<percentage>
$ kn service update <service_name> --traffic <revision>=<percentage>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
-
<service_name>は、トラフィックルーティングを設定する Knative サービスの名前です。 -
<revision>は、一定の割合のトラフィックを受信するように設定するリビジョンです。リビジョンの名前、または--tagフラグを使用してリビジョンに割り当てたタグのいずれかを指定できます。 -
<percentage>は、指定されたリビジョンに送信するトラフィックのパーセンテージです。
-
オプション:
--trafficフラグは、1 つのコマンドで複数回指定できます。たとえば、@latestというタグの付いたリビジョンとstableという名前のリビジョンがある場合、次のように各リビジョンに分割するトラフィックの割合を指定できます。コマンドの例
kn service update showcase --traffic @latest=20,stable=80
$ kn service update showcase --traffic @latest=20,stable=80Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 複数のリビジョンがあり、最後のリビジョンに分割する必要があるトラフィックの割合を指定しない場合、
-trafficフラグはこれを自動的に計算できます。たとえば、exampleという名前の 3 番目のリビジョンがあり、次のコマンドを使用する場合:コマンドの例
kn service update showcase --traffic @latest=10,stable=60
$ kn service update showcase --traffic @latest=10,stable=60Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow トラフィックの残りの 30% は、指定されていなくても、
exampleリビジョンに分割されます。