2.2.5.3. 容量ベースの QoS 上限の設定
ボリュームの種別を使用して、容量ベースの Quality-of-Service (QoS) 上限をボリュームに実装することができます。これにより、プロビジョニングされるボリュームのサイズに基づいて、確定的な IOPS スループットを設定することができます。このように設定すると、ストレージリソースがユーザーにプロビジョニングされる方法が簡素化され、プロビジョニングされるボリュームのサイズに基づいて、事前に決定された (最終的には高度に予測可能な) スループット速度が提供されます。
特に、Block Storage サービスでは、実際にプロビジョニングされるサイズに基づいてボリュームに割り当てる IOPS を設定することができます。このスループットは、以下の QoS キーを使用して、1 GB あたりの IOPS で設定されます。
read_iops_sec_per_gb write_iops_sec_per_gb total_iops_sec_per_gb
これらのキーにより、プロビジョニングされるボリュームのサイズに応じてスケーリングするための読み取り、書き込み、IOPS 合計を設定することができます。たとえば、ボリューム種別に read_iops_sec_per_gb=500
を指定した場合には、プロビジョニングされる 3 GB のボリュームには、読み取り IOPS が 1500 に自動設定されます。
容量ベースの QoS 上限はボリューム種別ごとに設定され、通常の QoS スペックと同様に構成されます。また、これらの上限は配下の Block Storage サービスにより直接サポートされており、特定のドライバーに依存しません。
ボリューム種別に関する詳しい情報は、「グループボリューム設定とボリューム種別」および「ボリューム種別の作成と設定」を参照してください。QoS スペックの設定方法については、「Quality-of-Service スペックの使用」を参照してください。
容量ベースの QoS 上限を使用して、接続済みのボリュームにボリューム種別を適用した場合 (またはボリューム種別を変更した場合) には、上限は適用されません。この上限は、そのボリュームをインスタンスから接続解除した後にのみ適用されます。
ボリューム種別の変更に関する情報は、「ボリューム種別の変更」を参照してください。