2.4. リリース情報 RHOSO 18.0.11


2.4.1. アドバイザリーの一覧

Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) のこのリリースには、次のアドバイザリーが含まれています。

RHBA-2025:14763
RHOSO 18.0.11 のコントロールプレーン Operator
RHBA-2025:14747
RHOSO 18.0.11 のデータプレーン Operator
RHBA-2025:14762
RHOSO 18.0.11 のコンテナーのリリース
RHBA-2025:14745
RHOSO 18.0.11 のコンポーネントのリリース

2.4.2. コンピュート

2.4.2.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

強化された os-vif OVS プラグインにより、OVS インターフェイスのネットワークパフォーマンスが向上します

以前は、OVS に行われたバグ修正により、OVS ポートへのカーネルのデフォルト QOS ポリシーの適用が変更されました。この修正は 17.1 には適用されましたが、18.0 には適用されませんでした。 その結果、OVS インターフェイスのネットワーク設定のリグレッションにより、カーネル OVS を使用する際の Openstack インスタンスのネットワークパフォーマンスに悪影響が生じました。この更新では、os-vif OVS プラグインが強化され、デフォルトで linux-noop QOS ポリシーを使用することで、OVS インターフェイス上のネットワークパフォーマンスが向上しました。これは、引き続き neutron QOS ポリシーによってオーバーライドされる可能性があります。更新を適用するには、インスタンスを再起動または移動してハードリブートでポートを再作成するか、デタッチ操作に続いてアタッチ操作を実行するか、ライブマイグレーション操作を実行します。

Jira:OSPRH-18532

ISO イメージを使用したコンピュートインスタンスが正常に起動します

以前は、ISO イメージを備えたコンピュートインスタンスは、CD-ROM ではなくブロックデバイス経由で起動されていました。これにより、CD-ROM からの RHEL キックスタートインストールが開始されませんでした。このバグ修正により、コンピュートはインスタンスを ISO イメージから CD-ROM 経由で正しく起動するようになりました。

Jira:OSPRH-17569

2.4.2.2. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

Compute サービスの電源管理機能はデフォルトで無効化される

Compute サービス (nova) の電源管理機能は、デフォルトでは無効になっています。次の nova-compute 設定でこれを有効にできます。

[libvirt]
cpu_power_management = true
cpu_power_management_strategy = governor
Copy to Clipboard Toggle word wrap

デフォルトの cpu_power_management_strategy cpu_state は現在サポートされていません。nova-compute を再起動すると、そのホスト上のすべての専用 PCPU (インスタンスが使用しているものも含む) の電源がオフになります。cpu_state ストラテジーを使用すると、それらのインスタンスの CPU は固定が解除されます。

Jira:OSPRH-10772

2.4.3. コントロールプレーン

2.4.3.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

OpenStack Operator は、Operator のアップグレードのために namespace フィールドをチェックします。

この更新では、OpenShift Lifecycle Manager (OLM) Operator リソースに namespace フィールドが定義されていないデータが含まれていた場合に、OpenStack Operator バージョン 1.0.6 以前からのアップグレードが失敗する場合があるという問題が修正されました。

この更新により、OpenStack Operator は、OpenStack コントローラー内の Operator 参照用に namespace フィールドが実装されているか確認するようになりました。OpenStack Service Operator のアップグレードに影響はありません。

Jira:OSPRH-17456

2.4.3.2. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

マイナー更新中はコントロールプレーンが一時的に利用できません

マイナー更新中、RHOSO コントロールプレーンは一時的に利用できなくなります。API リクエストは、エラー 500 などの HTTP エラーコードで失敗する可能性があります。または、API リクエストは成功しても、基礎となるライフサイクル操作が失敗する可能性があります。たとえば、マイナー更新中に openstack server create コマンドで作成された仮想マシンインスタンスは、ACTIVE 状態に到達しません。コントロールプレーンの停止は一時的なものであり、マイナー更新が完了すると自動的に回復します。コントロールプレーンの停止は、すでに実行中のワークロードには影響しません。

回避策: この中断を防ぐには、Red Hat ナレッジベースの記事 How to enable mirrored queues in Red Hat Openstack Services on OpenShift を参照してください。

Jira:OSPRH-10790

2.4.4. ストレージ

2.4.4.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

S3 バックエンドを使用したマルチパートイメージアップロード

この更新前は、Image サービス (glance) の S3 バックエンドがある場合、イメージインポートワークフローを使用してマルチパートイメージをアップロードする必要がありました。この更新により、Block Storage (cinder) ボリュームから S3 バックエンドにイメージを作成するときに、s3_store_large_object_size0 に設定して、マルチパートアップロードを強制できるようになりました。

Jira:OSPRH-11018

2.4.4.2. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

IPv6 エクスポート場所は、CephFS-NFS バックエンドを持つ Shared File Systems サービス共有では使用できません

Red Hat Ceph Storage の問題により、CephFS-NFS バックエンドを持つ Shared File Systems サービス (manila) 共有で IPv6 エクスポート場所の使用が阻止されます。回避策: 現時点では回避策はありません。

Jira:OSPRH-19498

2.4.5. サービスの最適化

2.4.5.1. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

ボリューム移行操作はテクノロジープレビュー

ゾーン移行ストラテジーの一部であるボリューム移行操作は、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されています。実稼働環境では使用しないでください。

Jira:OSPRH-17639

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