2.2. リリース情報 RHOSO 18.0.9


2.2.1. アドバイザリーの一覧

Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) のこのリリースには、次のアドバイザリーが含まれています。

RHBA-2025:9211
RHOSO 18.0.9 のコントロールプレーン Operator
RHBA-2025:9212
RHOSO 18.0.9 のデータプレーン Operator
RHBA-2025:9213
RHOSO 18.0.9 のコンテナーのリリース
RHBA-2025:9214
RHOSO 18.0.9 のコンポーネントのリリース

2.2.2. コンピュート

2.2.2.1. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

Compute サービスの電源管理機能はデフォルトで無効化される

Compute サービス (nova) の電源管理機能は、デフォルトでは無効になっています。次の nova-compute 設定でこれを有効にできます。

[libvirt]
cpu_power_management = true
cpu_power_management_strategy = governor
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デフォルトの cpu_power_management_strategy cpu_state は現在サポートされていません。nova-compute を再起動すると、そのホスト上のすべての専用 PCPU (インスタンスが使用しているものも含む) の電源がオフになります。cpu_state ストラテジーを使用すると、それらのインスタンスの CPU は固定が解除されます。

Jira:OSPRH-10772

2.2.3. データプレーン

2.2.3.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

redhat サービスはデータプレーンサービスのデフォルトリストに復元される

この更新前は、redhat サービスはデータプレーンサービスのデフォルトリストから一時的に削除されていたため、ユーザーは OpenStackDataPlaneNodeSet CR 内のサービスリストに redhat サービスを手動で追加する必要がありました。この更新により、redhat サービスはデータプレーンサービスのデフォルトリストに復元されます。

Jira:OSPRH-15644

2.2.4. ネットワーク

2.2.4.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

VLAN またはフラットネットワークポートの QoS 情報はポート更後も維持される

Egress QoS ポリシールール (最大帯域幅および/または最小帯域幅) を持つすべての VLAN またはフラットネットワークポートは、この情報を Logical_Switch_Port. options ディクショナリーに保存します。この更新前は、ポート名の変更やライブマイグレーションを含め、このポートに対する更新により QoS 情報が削除されていました。この更新により、QoS 情報はポートの更新を経ても維持されます。

Jira:OSPRH-15457

2.2.4.2. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

外部 MTU が内部 MTU より大きい場合、パケットは通知されることなくドロップされます

外部 MTU が内部 MTU より大きい場合、RHOSO は想定どおりに north-south パケットを断片化しません。代わりに、Ingress パケットは通知なしにドロップされます。

また、テナントネットワーク間の east/west トラフィックで断片化は機能しません。

これらの問題が解決されるまで、外部 MTU 設定が内部 MTU 設定以下であること、および east/west 西パス上のすべての MTU 設定が等しいことを確認してください。

回避策:

これらの問題が解決されるまで、次の手順を実行して、外部 MTU 設定が内部 MTU 設定以下であること、および east/west パスのすべての MTU 設定が等しいことを確認します。

  1. ovn_emit_need_to_fragtrue に設定します。
  2. Geneve トンネルのカプセル化オーバーヘッドに対応するために、global_physnet_mtu を外部ネットワーク MTU より 58 バイト以上大きいサイズに設定します。
  3. 各物理ネットワークの MTU を記述するには、physical_network_mtus 値のペアを設定します。
  4. 外部ネットワーク上のすべてのデバイスの MTU 設定が内部 MTU 設定よりも小さいことを確認します。
  5. 既存のルーターに変更を適用するには、ルーターを削除して再作成します。

たとえば、外部ネットワーク datacentre の MTU が 1500 であるとします。

  • OpenStackControlPlane CR に次の Neutron 設定を入力します。

    neutron:
        enabled: true
    :
        template:
     :
          customServiceConfig: |
            [DEFAULT]
            global_physnet_mtu=1558
            [ml2]
            physical_network_mtus = ["datacentre:1500_{context}"]
            [ovn]
            ovn_emit_need_to_frag = true
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    • 外部ネットワーク上のすべてのデバイスの MTU 設定が内部 MTU 設定よりも小さいことを確認します。
    • OVN ルーターを使用するすべてのテナントネットワークの MTU が同じであることを確認します。
    • 既存のルーターに変更を適用するには、ルーターを削除して再作成します。

Jira:OSPRH-12695

2.2.5. ネットワーク機能仮想化

2.2.5.1. バグ修正

ここでは、ユーザーに大きな影響を与えるバグで、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で修正されたものを説明します。

nmstate プロバイダーを使用して VLAN 経由でコンピュートノードを事前にプロビジョニングしてもデータプレーンのデプロイメントは失敗しない

この更新前は、VLAN 経由でコントロールプレーンと通信するためにコンピュートノードを事前プロビジョニングすると、NetworkManager CLI (nmcli) 接続が適切なインターフェイス名で作成されないことがありました。これによりデプロイメントが失敗しました。

このリリースでは、事前にプロビジョニングされたノードで nmstate プロバイダーが VLAN インターフェイスを処理する場合の問題が解決されました。その結果、nmstate プロバイダーを使用したデータプレーンのデプロイメントは成功するようになりました。

Jira:OSPRH-16526

2.2.6. コントロールプレーン

2.2.6.1. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

マイナー更新中はコントロールプレーンが一時的に利用できない

マイナー更新中、RHOSO コントロールプレーンは一時的に利用できなくなります。API リクエストは、エラー 500 などの HTTP エラーコードで失敗する可能性があります。または、API リクエストは成功しても、基礎となるライフサイクル操作が失敗する可能性があります。たとえば、マイナー更新中に openstack server create コマンドで作成された仮想マシン (VM) は、ACTIVE 状態に到達しません。コントロールプレーンの停止は一時的なものであり、マイナー更新が完了すると自動的に回復します。コントロールプレーンの停止は、すでに実行中のワークロードには影響しません。

回避策: この中断を防ぐには、Red Hat ナレッジベースの記事 How to enable mirrored queues in Red Hat Openstack Services on OpenShift を参照してください。

Jira:OSPRH-10790

2.2.7. 高可用性

2.2.7.1. 新機能

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で導入された新機能と主な機能拡張を説明します。

インスタンス HA サービスは新しいパラメーターをサポートする

この機能拡張により、RHOSO のコンピュートインスタンス高可用性 (インスタンス HA) サービスに TAGGED_AGGREGATES パラメーターが追加されます。デフォルトでは、このパラメーターは true に設定されており、インスタンス HA サービスはタグ付けされたホストアグリゲートをチェックします。このパラメーターを false に設定すると、インスタンス HA サービスはタグ付けされたホストアグリゲートを確認しないため、対象となるすべてのコンピュートノードを退避します。

Jira:OSPRH-16342

2.2.8. ストレージ

2.2.8.1. 既知の問題

この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。

S3 バックエンドでマルチパートイメージアップロードは機能しない

S3 バックエンドを使用してマルチパートイメージをアップロードする場合は、インポートワークフローを使用する必要があります。

Jira:OSPRH-11018

Red Hat Ceph Storage 8 NFS はサポート対象外

現在、Red Hat Ceph Storage 8 との統合では NFS はサポートされていません。

回避策: 現時点で回避策はありません。

Jira:OSPRH-14788

Red Hat Ceph Storage 8 Object Gateway はサポートされていない

Red Hat Ceph Storage Object Gateway (RGW) は、現在、Red Hat Ceph Storage 8 との統合ではサポートされていません。

回避策: 現時点で回避策はありません。

Jira:OSPRH-14789

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