第22章 Process Server システムプロパティー


Process Server では、以下のシステムプロパティー(ブートストラップスイッチ)を使用してサーバーの動作を設定できます。

表22.1 Process Server 拡張機能を無効にするシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

org.drools.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合は、(ルールのサポートなど) Business Rule Management (BRM) のサポートが無効になります。

org.jbpm.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合は、(プロセスのサポートなど) Red Hat Process Automation Manager のサポートが無効になります。

org.jbpm.ui.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Red Hat Process Automation Manager UI 拡張が無効になります。

org.jbpm.case.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定すると、Red Hat Process Automation Manager ケース管理の拡張が無効になります。

org.optaplanner.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合は、Red Hat Business Optimizer のサポートが無効になります。

org.kie.prometheus.server.ext.disabled

truefalse

true

true に設定した場合は、Prometheus Server 拡張が無効になります。

org.kie.dmn.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Process Server DMN サポートが無効になります。

org.kie.swagger.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Process Server swagger のドキュメントサポートが無効になります。

注記

以下の表に記載した Process Automation Manager コントローラーのプロパティーの中で、必須と印がついているものがあります。Business Central で Process Server コンテナーを作成または削除する場合に、このプロパティーを設定してください。Business Central との対話なしに Process Server を別個で使用する場合には、必須のプロパティーを設定する必要はありません。

表22.2 Process Automation Manager コントローラーに必要なシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

org.kie.server.id

String

該当なし

サーバーに割り当てる任意の ID。ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Business Central 外に設定されている場合は、この ID を使用して、サーバーはヘッドレス Process Automation Manager コントローラーと接続し、KIE コンテナー設定をフェッチします。指定されていない場合、ID は自動で生成されます。

org.kie.server.user

String

kieserver

Process Automation Manager コントローラーから Process Server への接続に使用するユーザー名。このプロパティーは、Business Central のシステムプロパティーで設定します。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーを設定します。

org.kie.server.pwd

String

kieserver1!

Process Automation Manager コントローラーから Process Server への接続に使用するパスワード。このプロパティーは、Business Central のシステムプロパティーで設定します。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーを設定します。

org.kie.server.token

String

該当なし

このプロパティーにより、Process Automation Manager コントローラーと Process Server 間の認証に、ユーザー名/パスワードを使用する Basic 認証ではなく、トークンベースの認証を使用できます。Process Automation Manager コントローラーは、要求ヘッダーのパラメーターとしてトークンを送信します。トークンは更新されないため、サーバーには有効期限の長いアクセストークンが必要です。

org.kie.server.location

URL

該当なし

Process Automation Manager コントローラーが Process Server インスタンスをコールバックするのに使用する URL(例: http://localhost:8230/kie-server/services/rest/server )。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller

コンマ区切りのリスト

該当なし

Process Automation Manager コントローラー REST エンドポイントへの URL のコンマ区切りリスト (例: http://localhost:8080/business-central/rest/controller)。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.user

String

kieserver

Process Automation Manager コントローラー REST API に接続するユーザー名。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.pwd

String

kieserver1!

Process Automation Manager コントローラー REST API に接続するためのパスワード。Process Automation Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.token

String

該当なし

このプロパティーにより、Process Server と Process Automation Manager コントローラーとの間の認証に、ユーザー名/パスワードを使用する Basic 認証ではなく、トークンベースの認証を使用できます。このサーバーは、要求ヘッダーのパラメーターとしてトークンを送信します。トークンは更新されないため、サーバーには有効期限の長いアクセストークンが必要です。

org.kie.server.controller.connect

Long

10000

サーバーの起動時に Process Server を Process Automation Manager コントローラーに接続することを試み、次に試みるまでの待機時間(ミリ秒単位)。

表22.3 永続システムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

org.kie.server.persistence.ds

String

該当なし

デーソースの JNDI 名。このプロパティーは、BPM サポートを有効する場合に設定します。

org.kie.server.persistence.tm

String

該当なし

Hibernate プロパティーのトランザクションマネージャープラットフォーム。このプロパティーは、BPM サポートを有効する場合に設定します。

org.kie.server.persistence.dialect

String

該当なし

使用する Hibernate 方言。このプロパティーは、BPM サポートを有効する場合に設定します。

org.kie.server.persistence.schema

String

該当なし

使用するデータベーススキーマ

表22.4 エグゼキューターのシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

org.kie.executor.interval

Integer

0

Red Hat Process Automation Manager エグゼキューターがジョブを完了してから、新しいジョブを開始するまでの時間。時間の単位は org.kie.executor.timeunit プロパティーで指定します。

org.kie.executor.timeunit

java.util.concurrent.TimeUnit 定数

SECONDS

org.kie.executor.interval プロパティーで指定する時間の単位。

org.kie.executor.pool.size

Integer

1

Red Hat Process Automation Manager エグゼキューターで使用するスレッド数。

org.kie.executor.retry.count

Integer

3

Red Hat Process Automation Manager エグゼキューターが失敗したジョブをリトライする回数。

org.kie.executor.jms.queue

String

queue/KIE.SERVER.EXECUTOR

Process Server へのジョブエグゼキューターの JMS キュー。

org.kie.executor.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Process Server エグゼキューターが無効になります。

表22.5 ヒューマンタスクのシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

org.jbpm.ht.callback

mvel

ldap

db

jaas

props

custom

jaas

使用するユーザーグループコールバックの実装を指定するプロパティー

  • mvel: デフォルト。主にテストで使用します。
  • ldap: LDAP。jbpm.usergroup.callback.properties ファイルで追加の設定が必要です。
  • db: データベース。jbpm.usergroup.callback.properties ファイルで追加の設定が必要です。
  • jaas: JAAS。コンテナーにユーザーデータの情報をフェッチするように委譲します。
  • props: 単純なプロパティーファイル。全情報を格納する追加のファイルが必要がです (ユーザーおよびグループ)。
  • custom: カスタムの実装。org.jbpm.ht.custom.callback プロパティーでクラスの完全修飾名を指定します。

org.jbpm.ht.custom.callback

完全修飾名

該当なし

org.jbpm.ht.callback プロパティーが custom に設定されている場合の UserGroupCallback インターフェイスのカスタム実装

org.jbpm.task.cleanup.enabled

truefalse

true

タスク消去のジョブリスナーを有効にして、プロセスインスタンスが完了した時点でタスクを削除します。

org.jbpm.task.bam.enabled

truefalse

true

タスクの BAM モジュールを有効にして、タスク関連の情報を保存します。

org.jbpm.ht.admin.user

String

Administrator

Process Server からの全タスクにアクセスできるユーザー。

org.jbpm.ht.admin.group

String

管理者

Process Server からの全タスクを表示するためにユーザーが所属するグループ。

表22.6 キーストアを読み込むためのシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

kie.keystore.keyStoreURL

URL

該当なし

Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) の読み込みに使用する URL。例: file:///home/kie/keystores/keystore.jceks

kie.keystore.keyStorePwd

String

該当なし

JCEKS に使用するパスワード

kie.keystore.key.server.alias

String

該当なし

パスワードの保存先となる REST サービスのキーのエイリアス名

kie.keystore.key.server.pwd

String

該当なし

REST サービスのエイリアスのパスワード

kie.keystore.key.ctrl.alias

String

該当なし

デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラー用のキーのエイリアス。

kie.keystore.key.ctrl.pwd

String

該当なし

デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラー用のエイリアスのパスワード。

表22.7 その他のシステムプロパティー
プロパティーデフォルト説明

kie.maven.settings.custom

パス

該当なし

Maven 設定のカスタム settings.xml ファイルの場所。

kie.server.jms.queues.response

String

queue/KIE.SERVER.RESPONSE

JMS に対する応答キューの JNDI 名。

org.drools.server.filter.classes

truefalse

false

true に設定した場合、Drools Process Server の拡張機能が受け入れるのは XmlRootElement または Remotable のアノテーションが付いたカスタムクラスのみです。

org.kie.server.bypass.auth.user

truefalse

false

クエリーなど、タスク関連の操作では認証済みユーザーをバイパスできるようにするプロパティー

org.jbpm.rule.task.firelimit

Integer

10000

このプロパティーは、実行ルールの最大数を指定して、ルールが無限ループに陥って、サーバーが完全に応答不能な状態にならないようにします。

org.jbpm.ejb.timer.local.cache

truefalse

true

このプロパティーでは、EJB タイマーのローカルキャッシュをオフにします。

org.kie.server.domain

String

該当なし

JMS を使用する場合にユーザーの認証に使う JAAS LoginContext ドメイン。

org.kie.server.repo

パス

をクリックします。

Process Server の状態ファイルが保存される場所。

org.kie.server.sync.deploy

truefalse

false

Process Server に対して、Process Automation Manager コントローラーがコンテナーのデプロイメント設定を提供するまでデプロイメントを保持するように指示します。このプロパティーは、管理モードで実行するサーバーのみが対象です。以下のオプションが利用できます。

* false: Process Automation Manager コントローラーへの接続は非同期です。アプリケーションが起動して、Process Automation Manager コントローラーに接続し、成功すると、コンテナーをデプロイします。アプリケーションはコンテナーが利用可能になる前でもリクエストを受け付けます。* true: サーバーアプリケーションのデプロイメントは、Process Automation Manager コントローラーの接続スレッドと、メインのデプロイメントを結合し、完了するまで待機します。このオプションを使用すると、複数のアプリケーションが同じサーバー上にある場合に、デッドロックになる可能性があります。1 台のサーバーで使用するアプリケーションは 1 つだけにしてください。

org.kie.server.startup.strategy

ControllerBasedStartupStrategyLocalContainersStartupStrategy

ControllerBasedStartupStrategy

デプロイした KIE コンテナーの制御に使用する Process Server の起動ストラテジー、およびデプロイする順番

org.kie.server.mgmt.api.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Process Server 管理 API が無効になります。

org.kie.server.xstream.enabled.packages

org.kie.example などの Java パッケージ。org.kie.example.* のようにワイルドカード表現を指定することも可能です。

該当なし

XStream を使用してマーシャリングのホワイトリスト化を行うための追加パッケージを指定するプロパティー

org.kie.store.services.class

String

org.drools.persistence.jpa.KnowledgeStoreServiceImpl

KieSession インスタンスのブートストラップを行う KieStoreServices を実装する完全修飾クラス名

org.kie.server.strict.id.format

truefalse

false

JSON のマーシャリングを使用する際に、プロパティーが true に設定されている場合は、適切な JSON 形式で応答を常に返します。たとえば、元の応答に含まれる数値が 1 つだけの場合、応答は JSON 形式でラップされます。たとえば、{"value" : 1} です。

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