17.2. Red Hat OpenShift Container Platform の Process Server の Prometheus メトリクスモニターリングの設定


Prometheus を使用して Red Hat Process Automation Manger で、ビジネスアセットアクティビティー関連のメトリクスを収集して保存するように、Red Hat OpenShift Container Platform 上の Process Server デプロイメントを設定できます。Process Server が Prometheus を使用して公開するメトリクスで、利用可能なものの一覧については、Red Hat カスタマーポータル から Red Hat Process Automation Manager 7. 6.0 Source Distribution をダウンロードし、~/rhpam-7.6.0-sources/src/droolsjbpm-integration-$VERSION/kie-server-parent/kie-server-services/kie-server-services-prometheus/src/main/java/org/kie/server/services/prometheus に移動してください。

前提条件

手順

  1. OpenShift 上の Process Server デプロイメントの DeploymentConfig オブジェクトで、PROMETHEUS_SERVER_EXT_DISABLED 環境変数を false に設定して、Prometheus 拡張機能を有効にします。この変数は、OpenShift Web コンソールを使用するか、コマンド端末で oc コマンドを使用してこの変数を設定してください。

    oc set env dc/<dc_name> PROMETHEUS_SERVER_EXT_DISABLED=false -n <namespace>

    OpenShift に Process Server をまだデプロイしていない場合には、OpenShift デプロイメントに使用予定の OpenShift テンプレートで(例: rhpam76-prod-immutable-kieserver.yaml)、PROMETHEUS_SERVER_EXT_DISABLED テンプレートパラメーターを false に設定して、Prometheus 拡張機能を有効にします。

    OpenShift Operator を使用して Process Server を OpenShift にデプロイする場合には、Process Server の設定で、PROMETHEUS_SERVER_EXT_DISABLED 環境変数を false に設定して、Prometheus 拡張機能を有効にします。

    apiVersion: app.kiegroup.org/v1
    kind: KieApp
    metadata:
      name: enable-prometheus
    spec:
      environment: rhpam-trial
      objects:
        servers:
        - env:
          - name: PROMETHEUS_SERVER_EXT_DISABLED
            value: "false"
  2. service-metrics.yaml ファイルを作成して、Process Server から Prometheus にメトリクスを公開するサービスを追加します。

    apiVersion: v1
    kind: Service
    metadata:
      annotations:
        description: RHPAM Prometheus metrics exposed
      labels:
        app: myapp-kieserver
        application: myapp-kieserver
        template: myapp-kieserver
        metrics: rhpam
      name: rhpam-app-metrics
    spec:
      ports:
        - name: web
          port: 8080
          protocol: TCP
          targetPort: 8080
      selector:
        deploymentConfig: myapp-kieserver
      sessionAffinity: None
      type: ClusterIP
  3. コマンドターミナルで、oc コマンドを使用して、service-metrics.yaml ファイルを OpenShift デプロイメントに適用します。

    oc apply -f service-metrics.yaml
  4. metrics-secret など、OpenShift シークレットを作成して、Process Server の Prometheus メトリクスにアクセスします。シークレットには username と password 要素と Process Server ユーザー資格情報が含める必要があります。OpenShift シークレットの詳細は、OpenShift 開発者ガイドシークレット の章を参照してください。
  5. ServiceMonitor オブジェクトを定義する service-monitor.yaml ファイルを作成します。サービスモニターにより Prometheus を Process Server メトリクスサービスに接続できます。

    apiVersion: monitoring.coreos.com/v1
    kind: ServiceMonitor
    metadata:
      name: rhpam-service-monitor
      labels:
        team: frontend
    spec:
      selector:
        matchLabels:
          metrics: rhpam
      endpoints:
        - port: web
          path: /services/rest/metrics
          basicAuth:
            password:
              name: metrics-secret
              key: password
            username:
              name: metrics-secret
              key: username
  6. コマンド端末で、oc コマンドを使用して、service-monitor.yaml ファイルを OpenShift デプロイメントに適用します。

    oc apply -f service-monitor.yaml

    上記の設定を完了すると、Prometheus はメトリクスの収集を開始し、Process Server は REST API エンドポイント http://HOST:PORT/kie-server/services/rest/metrics にメトリクスを公開します。

    http://HOST:PORT/graph の Prometheus expression browser で収集したメトリクスと対話したり、Prometheus データソースを Grafana などのデータグラフ作成ツールと統合したりすることができます。

    Prometheus expression browser の場所のホストとポートである http://HOST:PORT/graph は、Prometheus Operator をインストールしたときに Prometheus Web コンソールを公開したルートで定義されています。OpenShift ルートの詳細は、OpenShift アーキテクチャードキュメントの ルート の章を参照してください。

    図17.6 Prometheus の expression browser と Process Server メトリクス

    prometheus expression browser data

    図17.7 Prometheus の expression browser と Process Server ターゲット

    prometheus expression browser targets ocp

    図17.8 Grafana ダッシュボードと DMN モデルの Process Server メトリクス

    prometheus grafana data dmn

    図17.9 Grafana ダッシュボードとソルバーの Process Server メトリクス

    prometheus grafana data optimizer

    図17.10 Grafana ダッシュボードとプロセス、ケースおよびタスクの Process Server メトリクス

    prometheus grafana data jbpm
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.