A.5.10. Linux::プロセスの健全性


Linux::プロセスの健全性のプローブはユーザー指定のプロセスを監視して次のような指標を収集します。
  • CPU 使用 - 1 秒あたりの特定プロセスの CPU 使用レートをミリ秒単位で表します。この指標は ps 出力の time の列を報告します。これはプロセスで使用された累積 CPU 時間です。これにより指標がプローブの間隔に影響されないようにし、健全なしきい値を設定できるようになるために有用なグラフを生成することができます (CPU 使用で突然スパイクが起こるとグラフにスパイクとして表示)。
  • 子プロセスのグループ - 指定した親プロセスから生まれた子プロセスの数です。子プロセスは親プロセスからファイルを開くなどその属性のほとんどを引き継ぎます。
  • スレッド - 特定プロセスの実行中スレッドの数です。スレッドとは CPU 使用の基本ユニットで、プログラムカウンタ、レジスタセットおよびスタックスペースで構成されます。また、スレッドは軽量プロセスとも呼ばれています。
  • 使用中の物理メモリ - 指定したプロセスが使用している物理メモリ (または RAM) 量をキロバイトで示します。
  • 使用中の仮想メモリ - 指定したプロセスが使用している仮想メモリ量をキロバイトで示します。または、実物メモリと swap にあるプロセスのサイズを示します。
コマンド名またはプロセスの ID (PID) でプロセスを指定します。PID を入力するとコマンド名の入力は無効になります。コマンド名ないしは PID が入力されていないと、エラーの Command not found が表示されプローブが 「重大」(CRITICAL) 状態に設定されます。
要件 - このプローブを実行するには監視しているシステムで Red Hat Network モニタリングデーモン (rhnmd) が実行されていなければなりません。
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表A.24 「Linux::プロセスの健全性」の設定
フィールド
コマンド名
プロセス ID (PID) ファイル
タイムアウト* 15
重大レベルの最大 CPU 使用量 (Critical Maximum CPU Usage)
警告レベルの最大 CPU 使用量 (Warning Maximum CPU Usage)
重大レベルの最大子プロセスグループ数 (Critical Maximum Child Process Groups)
警告レベルの最大子プロセスグループ数 (Warning Maximum Child Process Groups)
重大レベルの最大スレッド数 (Critical Maximum Threads)
警告レベルの最大スレッド数 (Warning Maximum Threads)
重大レベルの最大物理メモリ使用量 (Critical Maximum Physical Memory Used)
警告レベルの最大物理メモリ使用量 (Warning Maximum Physical Memory Used)
重大レベルの最大仮想メモリ使用量 (Critical Maximum Virtual Memory Used)
警告レベルの最大仮想メモリ使用量 (Warning Maximum Virtual Memory Used)
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