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第1章 アップグレードの概要

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本章では、Red Hat Satellite 6.10 の前提条件、および利用可能なアップグレードパスを説明します。現在の Red Hat Satellite 6 インストールをアップグレードする前にお読みください。

本ガイドでは、更新、アップグレード、マイグレーション (移行) を以下の意味で使用します。

アップグレード
y-stream を基準にして、Satellite Server および Capsule Server のインストールを次のリリースに上げるプロセスです (たとえば Satellite 6.9 から Satellite 6.10)。
更新
z-stream を基準にして、Satellite Server および Capsule Server のインストールを次のリリースに上げるプロセスです (たとえば Satellite 6.10.0 から Satellite 6.10.1)。
マイグレーション (移行)
既存の Satellite インストールを、別の Red Hat Enterprise Linux サーバーに移行するプロセスです。

Red Hat カスタマーポータルの Red Hat Satellite Upgrade Helper では、対話式のアップグレード手順がご利用になれます。このアプリケーションは、現在のバージョン番号に適した手順を提供します。アップグレードパスに固有の手順や、既知の問題を回避する手順を確認できます。詳細は、カスタマーポータルの Satellite Upgrade Helper を参照してください。

Capsule は、Satellite とは別にアップグレードできます。詳しくは、「Satellite とは別の Capsule のアップグレード」をご覧ください。

1.1. 前提条件

Satellite 6.10 へのアップグレードは、Satellite インフラストラクチャー全体に影響します。アップグレード前に以下を完了してください。

  • Release Notes を確認する。
  • このガイドで、アップグレードプロセスとその影響について確認する。
  • アップグレードパスの計画を立てます。詳細は、「アップグレードパス」 を参照してください。
  • 必要とされるダウンタイムを計画します。Satellite サービスはアップグレード時は停止します。アップグレードプロセスの期間は、ハードウェアの設定、ネットワークの速度、サーバーに保存されているデータ量により異なる可能性がある。

    Satellite のアップグレードには約 1 〜 2 時間かかる。

    Capsule のアップグレードには約 10 〜 30 分かかる。

    ただし、6.9 から 6.10 にアップグレードすると、Pulp コンテンツも移行します。この手順にはかなり時間がかかる場合があります。Pulp 移行およびアップグレードプロセスの準備に関する詳細は、「Satellite Server のアップグレード」を参照してください。

  • サーバーに十分なストレージ容量があることを確認します。詳細は、オンラインネットワークからの Satellite Server のインストールインストールのための環境準備Capsule Server のインストールインストールのための環境準備 を参照してください。
  • Satellite Server およびすべての Capsule Server をバックアップします。詳細は、Red Hat Satellite 6.9 の管理Satellite Server および Capsule Server のバックアップ を参照してください。
  • Satellite のバージョンごとに API コマンドが異なる場合があるので、使用しているスクリプトに Satellite API コマンドが含まれる場合は、更新の計画を立てます。
警告

設定ファイルを手動で、または Hiera などのツールを使用して、カスタマイズした場合には、このカスタマイズした内容は、アップグレード時または更新時にインストールスクリプトを実行すると上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューションの How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade を参照してください。

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