第6章 ネットワーク上のホストの検出
Red Hat Satellite は、Satellite インベントリーに含まれていないネットワーク上に存在するホストを検出できます。これらのホストは、ハードウェアの検出を実行し、この情報を Satellite Server に送り返す Discovery イメージを起動します。これにより、各ホストの MAC アドレスを入力せずに Satellite Server でプロビジョニング可能なホストのリストが作成されます。
6.1. Discovery を使用するための前提条件
検出に使用する予定のすべてのサブネットの DHCP 範囲が、管理対象 DHCP サービス用に設定された DHCP リースプールと重複していないことを確認します。DHCP 範囲は Satellite Web UI で設定されますが、リースプール範囲は
satellite-installer
コマンドを使用して設定されます。たとえば、10.1.0.0/16 ネットワーク範囲では、次の IP アドレスブロックを割り当てることができます。
- リース用: 10.1.0.0 から 10.1.127.255。
- 予約用: 10.1.128.0 から 10.1.255.254。
- 検出対象のホストまたは仮想マシンに少なくとも 1200 MB のメモリーがあることを確認します。メモリーが不足すると、Discovery イメージがメモリー内に展開されるため、各種のランダムなカーネルパニックエラーが発生する可能性があります。