6.10. Discovery のトラブルシューティング
マシンが Satellite Web UI の Hosts > Discovered Hosts にリストされていない場合は、検出が失敗したことを意味します。問題を切り分けるために、次の設定領域を調べてください。
前提条件の確認
- Satellite とホストが要件を満たしていることを確認します。詳細は、「Discovery を使用するための前提条件」 を参照してください。
Satellite 上の問題の確認
- 起動用に Discovery を設定し、PXE ブート設定ファイルを構築したことを確認します。詳細は、「デフォルトの PXE ブートオプションとしての Discovery の設定」 を参照してください。
これらの設定ファイルが TFTP Capsule に存在し、
discovery
がデフォルトのブートオプションとして設定されていることを確認します。-
/var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg/default
-
/var/lib/tftpboot/grub2/grub.cfg
-
-
使用している PXE Discovery スニペットの
proxy.url
およびproxy.type
オプションの値を確認します。デフォルトのスニペットの名前はpxelinux_discovery
、pxegrub_discovery
、またはpxegrub2_discovery
です。
ネットワークの問題の確認
- ホスト、Capsule Server、および Satellite Server 間で適切なネットワーク接続があることを確認します。
- 起動した Discovery イメージに対して、DHCP サーバーが正しい IP アドレスを提供していることを確認します。
-
検出されたホストに対して DNS が正しく動作していることを確認するか、使用している PXE テンプレートに含まれる PXE Discovery スニペットの
proxy.url
オプションで IP アドレスを使用します。
ホストでの問題の確認
ホストが Discovery イメージで起動しても検出が成功しない場合は、Discovery イメージでルートアカウントと SSH アクセスを有効にします。次の Discovery カーネルオプションを使用して、SSH を有効にし、root パスワードを設定できます。
fdi.ssh=1 fdi.rootpw=My_Password
TTY2 以上を使用して、Discovery で起動したホストにログインして、システムログを確認します。たとえば、以下のログはトラブルシューティングに役立ちます。
discover-host
- 初期のファクトのアップロード
foreman-discovery
- ファクトの更新、リモート再起動のコマンド
nm-prepare
- NetworkManager を事前に設定する起動スクリプト
NetworkManager
- ネットワーキング情報
-
重要なシステムのファクトを収集するには、Discovery でブートされたホストで
discovery-debug
コマンドを使用します。これにより、システムログ、ネットワーク設定、ファクトのリストなどの情報が標準出力に出力されます。この出力をファイルにリダイレクトし、scp
コマンドを使用してコピーしてさらに確認することができます。
関連情報
Discovery カーネルオプションの変更に関する詳細は、以下の資料を参照してください。