1.4. CLI の実行
次のコマンドを用いて CLI アプリケーションを起動します。
rhevm-shell
# rhevm-shell
この
rhevm-shell
アプリケーションは、Red Hat Enterprise Virtualization 環境でインタラクティブシェルとして機能します。
.rhevmshellrc
ファイルでは Red Hat Enterprise Virtualization Manager へ接続するための URL、ユーザー名、認証局、パスワードを設定することができます。connect
コマンドは、ユーザーが毎回オプションを指定する必要なしに、このファイルのパラメーターを使用して Manager に接続します。
または、以下の追加オプションを使用して Red Hat Enterprise Virtualization Manager へ自動的に接続することができます。
rhevm-shell -c -l "https://[server]/api" -P [port] -u "[user@domain]" -A "[certificate]"
# rhevm-shell -c -l "https://[server]/api" -P [port] -u "[user@domain]" -A "[certificate]"
以下の値を必ず置き換えるようにしてください。
- server - Red Hat Enterprise Virtualization Manager のホスト名または IP アドレス。CLI は REST API 経由で Red Hat Enterprise Virtualization Manager に接続します。
- user@domain - Red Hat Enterprise Virtualization Manager にログインするユーザーのユーザ名とディレクトリーサービス。
- certificate - 認証局ファイルのパス名
シェルで、パスワードと、まだ提示していない場合は Red Hat Enterprise Virtualization Manager のユーザー名と URL の入力が求められます。
注記
.rhevmshellrc
ファイルでユーザー名、パスワード、URL、認証局ファイルを設定した場合は、追加オプションを指定する必要はありません。
注記
この例では、証明書以外のオプションはシェルのプロンプトで入力が求められるため、証明書のみが必須オプションとなっています。証明書を指定せずに「--insecure」オプションを使用して証明書なしに接続することができますが、中間者攻撃によるサーバーのなりすましが可能になる場合があるため、このオプションの使用は推奨していません。
rhevm-shell のオプション
- -h, --help
rhevm-shell
のヘルプを表示します。- -d, --debug
- デバッグを有効にします。
- -l URL, --url=URL
- API エントリーポイントの URL を指定します。
- -u USERNAME, --username=USERNAME
- 指定ユーザーとして接続します。
- -K KEY_FILE, --key-file=KEY_FILE
- キーファイルを指定します。
- -C CERT_FILE, --cert-file=CERT_FILE
- 証明書ファイルを指定します。
- -A CA_FILE, --ca-file=CA_FILE
- サーバーの認証局ファイルを指定します。
- -I, --insecure
- CLI から認証なしに SSL 経由で接続することができるようになります。このオプションにより、中間者 (MITM) 攻撃によるサーバーのなりすましが可能となってしまう場合があるため、細心の注意を払って使用してください。
- -F, --filter
- ユーザーのパーミッションに基づいたフィルタリングを有効にします。
- -P PORT, --port=PORT
- ポートを指定します。
- -T TIMEOUT, --timeout=TIMEOUT
- タイムアウトの期間を指定します。
- -c, --connect
- 自動的に接続します。
- -e, --extended-prompt
- シェルの拡張プロンプトオプションを有効にします。このオプションはコマンドプロンプトで、環境のホスト名を表示します。デフォルトは「false」です。
- -E "command resource", --execute-command="command resource"
- Manager に接続して、「command resource;command resource」の形式で指定のコマンドのみを実行して、STDIO に出力します。
- -f FILE, --file=FILE
- 標準入力ではなく FILE からのコマンドを読み込みます。
- --kerberos
- 有効な Kerberos チケットを使用してシェルへの接続を認証します。
注記
お使いのシェルがインタラクティブシェルではない場合は、--password オプションを使用してシェルから Red Hat Enterprise Virtualization Manager に接続することができます。