2.2.2. Basic 認証


重要

Basic 認証は後方互換性としてのみサポートされます。Red Hat Virtualization のバージョン 4.0 以降は非推奨となり、今後削除されます。

各要求は、 HTTP Basic 認証を使用して [2] 認証情報をエンコードします。要求に適切な Authorization ヘッダーが含まれていない場合には、サーバーは 401 Authorization Required 応答を送信します。

HEAD /ovirt-engine/api HTTP/1.1
Host: myengine.example.com

HTTP/1.1 401 Authorization Required

要求は、指定したレルムの Authorization ヘッダーで発行されます。username@domain:password 規則を使用して、提供された認証情報で適切な Red Hat Virtualization Manager ドメインおよびユーザーをエンコードします。

下記の表には、Base64 認証情報をエンコードするためのプロセスをまとめています。

表2.2 API アクセスの認証情報のエンコーディング
項目

ユーザー名

admin

Domain

internal

Password

mypassword

エンコードされていない認証情報

admin@internal:mypassword

Base64 エンコードされた認証情報

YWRtaW5AaW50ZXJuYWw6bXlwYXNzd29yZA==

Base64 でエンコードされた認証情報を以下のように指定します。

HEAD /ovirt-engine/api HTTP/1.1
Host: myengine.example.com
Authorization: Basic YWRtaW5AaW50ZXJuYWw6bXlwYXNzd29yZA==

HTTP/1.1 200 OK
重要

Basic 認証では、パスワードなどの機密情報がプレーンテキストで送信される可能性があります。API では、プレーンテキスト要求のトランスポートレベルの暗号化に Hypertext Transfer Protocol Secure (HTTPS) が必要です。

重要

Base64 ライブラリーによっては、結果を複数行に分割して、行末には改行文字をつけます。これによりヘッダーが破損し、要求に問題が発生します。Authorization ヘッダーには、エンコードされた認証情報がヘッダー内に一行で記載されている必要があります。



[2] Basic 認証については、RFC 2617 HTTP Authentication: Basic and Digest Access Authentication で説明されています。
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